塾の合格実績だけでは分からない。塾の良し悪し

塾の合格実績は見るな

元塾講師のりょうた(@nr880622)です。

 

保護者が子どもの塾を選ぶ際に、おそらく見るのが各塾の合格実績かと思います。

レベルの高い学校の合格実績がたくさんあれば、「ここは良い塾かも」と思うかもしれません。

 

でも、合格実績が良い=良い塾、と言えるのでしょうか?

実は塾が掲げる合格実績は、ただ合格人数だけを見てもそれが必ずしも塾の良し悪しを示しているわけではありません。

 

そもそも塾はそれぞれ授業形態から会社の規模、子どもの人数などが全然違います。

そのため単純比較が本来できないのです。

 

今回の記事では、合格実績だけでない塾を見定めるポイントを紹介しています。

記事のポイント
  • 塾の規模は様々
  • 合格人数より合格率に注目
  • 大手の塾だと、子会社など他の塾の実績が含まれることもある
  • 大手の塾は、過去の膨大なデータがメリット
  • 小規模な塾は、生徒との距離感やフォロー体制がメリット

 

塾の良し悪しは合格実績だけでは判断できない

特に保護者からすると塾で気になるポイントなのが、合格実績。

  • 「○○高校に何人受かった」
  • 「地域のトップ校に何人受かった」

と気にする保護者も多いです。

 

ちなみに塾の合格実績については、『公益社団法人全国学習塾協会』が

受験直前の6ヶ月間の内、継続的に3ヶ月を超える期間当該学習塾に在籍し、通常の学習指導を受けた者とし、かつ、受講時間数が30時間を超える場合とする。

「合格実績」に関する自主基準の改正について  公益社団法人全国学習塾協会

と定義しています。

 

  • 夏期講習などの講習を受講しただけ
  • 業者テストを受けただけ
  • 体験授業のみ

という子どもは原則として、塾の合格実績には含みません。

このような文言は、ホームページやチラシの合格人数が記載されているスペースの近くに小さく表記されています。

 

もちろん、実績を見て選びたくなると思いますが合格実績だけ見るのは間違いです。

 

塾の規模。ピンからキリまである

学習塾ってピンからキリまであって、全国展開するくらいの規模で各都道府県にたくさんの教室を構えているところもあります。

一方で1教室だけ、しかも生徒も数えるくらいしかいない個人経営のような塾だってあります。

規模は様々なのです。

 

つまり、規模(人数)の大きい教室の方が合格人数が、多くなることです。

塾の規模が大きければ、全体の人数がそれだけ多いですから。

 

合格人数ではなく合格率に注目しよう

そんなわけで大きな塾ほど生徒の人数が多いので、それに対して必然的に合格者の人数も多くなります。

ただし単純に合格人数だけ見て「この塾、いいな!」と思うのは間違いです

 

例えば、

  • ある高校を100人の子どもが受験して、20人合格した塾
  • ある高校を25人の子どもが受験して、20人合格した塾

だったらどっちがいいですか?、って話です。

同じ20人の合格でも前者は20%、後者は80%になります。

 

そもそも合格者数はとにかく、『何人受験したか』を公表している塾はあまりないので、合格率を判断するのは難しいのが現状です。

 

いずれにしても、「合格者数が多い=良い塾…とは限らない

これだけは念頭に置きましょう。

 

他の塾の実績が含まれていることもある

合格発表

大手の塾になると、子会社など同じグループ内の他の塾の実績も含んでいる場合があります。

そこも反映させるとものすごい人数になります。

 

水増しまでは行かないですが、お子さんが実際に通う塾とは別の塾の合格実績も含まれていることもあるのです。

同じグループの塾とは言え、集団授業か個別指導の違いや子どもの成績もだいぶ違ってくるので、他の塾まで入ってくるともはや違う塾の話になってきます。

 

合格実績が良いことと成績の伸び具合は別問題

合格実績が良いに越したことはありませんが、もし子どもの成績が現状あまり良くなくて塾で成績アップを図りたい場合は少し注意が必要です。

 

なぜなら特にトップレベルの学校に合格した場合、元々成績がそれなりに良い段階で塾に入って少し伸ばして合格したという場合もあるからです。

例えば入塾時の偏差値が60くらいで、受験の段階65に上がったとか。

 

合格した高校のレベルも重要ですが、同時にその塾に入った子どもが塾に入ってから『成績を伸ばせているか』も重要なのです。

 

大手が良いか、小さい塾が良いか

考えている女性

 

これは僕のいた塾の保護者がうちに来るときに、悩んでる方はちらほらいました。

正直、これについては生徒によるとしか言えません。

 

結局は、可能な限り他の生徒・保護者から情報を集める。

これに尽きます。

 

ぱっと見の合格実績は大手の方が上でも、その塾が生徒に合うか合わないかはまた別の問題ですからね。

 

大手のメリット。膨大なデータ量

資料

一つ大手のメリットを挙げるとすれば、卒業した生徒がたくさんいて成績などのデータが充実してるので、データを基にした対策はしやすい

 

例えばある生徒が成績が伸び悩んでいても、その生徒と似たタイプの生徒が過去にいればそこから打開策が浮かぶなんてこともあります

過去の生徒の成績もある程度は取ってありますし、講師側も意外と過去の生徒は覚えてます。

 

小規模塾のメリット。アットホームな雰囲気

小規模な塾の場合、生徒の人数がそこまでいない事も多いのでデータ面では大手には勝てないです。

じゃあ何が良いかというと、講師と生徒の距離の近さです。

 

僕が中学生の時に通ってた塾もこのタイプでしたが、人見知りはしつつ先生とは仲良くしてました。

個別指導みたいな所だったので分からない所はすぐに確認できましたし、度々面談みたいなこともしてくれました。

なので生徒に対するフォローは万全でした。

 

これが大手になるとどうしても生徒が多いので、一人一人万全にカバーできるかというと難しいですし講師の腕次第です。

実際「面倒見が・・・」と言って大手の塾から移ってきた子もいました。

 

合格実績よりも子どもとの相性が重要

ということで良い塾に大手かそうでないかは関係ありません。

もちろん、大手でも小規模でもそれぞれにメリットはあります。

 

合格実績などの数字も重要ではありますが、まずは生徒と塾の相性

その辺は口コミなど、可能な限りの情報収集はしておいた方がいいでしょう。

相性については実績などの数字だけを見ても分かりませんからね。

 

子どもに合う塾の選び方
高校受験に向けての塾の選び方