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- HSPだから仕事がしんどく感じるのか?
- 仕事って辞めていいもの?
- 今の仕事しんどいんだけど、どうすればいい?
というお悩みを持っている方っていますか?
今やっている仕事や会社に対してしんどい、つらい…と感じている方って意外と多いです。
今回の記事はHSPの知識やこれまでの仕事の経験をもとに、仕事がしんどい・つらいと感じたときのポイントややるべきことを解説しています。
人口の15~20%を占め、ささいなことに敏感で、内的な経験を深く考える傾向があり、そのため必然的に外の出来事に圧倒されやすい神経システムを持って生まれた人のことです。
ひといちばい敏感なあなたが人を愛するとき―HSP気質と恋愛
アーロン博士が1990年代にHSPを提唱したときは、敏感や内的(内向的)というワードが多用されており、HSPとは「繊細・敏感な人」というのが一般化されました。

繊細さんの本など多くのHSPの本では、繊細や敏感というワードが使われていますよね。
ただ、ここ数年は日本でもHSPの研究が進むようになり、少しずつではありますがHSPについて新しくわかったことが出てきたり、HSPの認識も変わりつつあります。
HSP(Highly Sensitive Person)あるいはHSC(Highly Sensitive Child)とは、環境感受性がとくに高い人たちを表すラベルです。HSPは「生きづらさ」を表すラベルではなく、「良い環境と悪い環境から、良くも悪くも影響を受けやすい人」として理解されています。
HSP/HSCとは何か?|Japan Sensitivity Research
現在は主に発達心理学の観点から「良くも悪くも環境に影響されやすい人」をHSPとしています。
またいわゆるグラデーションの考えをベースにしていることから研究者内でも意見は分かれていますが、HSPと非HSPのような明確な区別もあまり推奨されていません。
ちなみに現在のHSPの研究においては「仕事」や「適職」に関する研究はほとんどありません。
そのため「HSPは○○の仕事が向いている」というよりは、HSPも含めてその人の能力や特性を総合的に判断して合う仕事・合わない仕事を判断していただければと思います。
僕の発信では、僕自身が会社を転々としてきたり、正社員から派遣、バイト、フリーランスと一通りの働き方を経験しているため、様々な観点から仕事についての話ができると自負しています。

まず体力的にしんどい面だと、長時間労働や残業がかさみ体が疲れることです。
労働基準法第32条では、「1日8時間労働」「週40時間労働」が上限と決まっています。
第三十二条 使用者は、労働者に、休憩時間を除き一週間について四十時間を超えて、労働させてはならない。
② 使用者は、一週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き一日について八時間を超えて、労働させてはならない。
労働基準法|e-Gov法令検索
そのため、理論上は定時で帰って週休2日は確保できるはずなので、いわゆる長時間労働が発生することはありません。
ただ定時で帰れて休みもしっかりあるという会社はほんの一握りで、多くの会社は休みもまばらですし、残業が常態化しています。
人にもよりますが、身体の疲れがメンタルにも悪影響を及ぼすこともあるため、疲れを溜めすぎないことは非常に重要です。

三六協定を結べば時間外労働なども可能になりますが、それでも月に50時間とか100時間を超える残業は異常です。

メンタルにかかわる部分で言うと、上司からの恫喝やパワハラも影響が大きいですね。
何をやってもただ怒ってくる上司、技術的なことならまだしも人格否定(人格攻撃)をしてくる上司…そんな人があなたの会社にもいませんか?
- 仕事が遅いことに対して、就業初日からとにかく詰めてくる上司(建設会社・派遣事務)
- 「お前は価値のない人間だ!」そう言って僕をクビにした社長(農業)
僕がこれまで勤めた会社でもいました。
派遣事務のときは初日からじわじわとやられたせいで入社1ヶ月でストレス性の過敏性腸症候群を発症し、農業をクビになったときは「価値のない人間」という暴言のダメージがでかすぎて2年間ニートになりました。

パワハラのダメージって、みなさんが想像する以上に甚大なんです。
また、パワハラにあたるかは微妙ですが、誰かが怒られていたり、恫喝されているのを聞いてるのも嫌な気分になりやすいですよね。
職場の雰囲気が良くないと、職場に馴染めなかったり働いていてもつらい部分もあります。
多くの職場に一人くらい危なそうな上司はいるので、なるべくこういう人とは関わらないですむように立ち回りたいところです。
長時間労働やパワハラほどではないかもしれませんが、仕事のしんどさを感じる要素としては給料も少なからず絡みます。
仮に今の仕事が大変だとしても、「あとで給料が上がる」など明確なリターンがあればまだ頑張ることはできます。
ただ、最近は不景気で多くの会社が昇給を渋っています。
昔は年功序列もあり、年を重ねたり会社の在籍年数が長くなればなるほど給料が半自動的に上がっていましたが、今もその仕組みがあるのはごく一部の企業だけです。
僕が昔勤めていた学習塾は「少なくとも40歳過ぎまで給料はほぼ上がらない」仕組みだったため、頑張りたくても頑張れませんでした。

僕が慕っていた上司ですら平社員の僕とほぼ同じ給料だったので、「この人ですらこれか…」と思うとある意味心が折れたような気分でした。
人にもよりますが、
- 蛍光灯の光
- 電話の音
- 大きな声や音(怒鳴り声もふくむ)
- 周りの社員のイライラや雰囲気
- におい
などHSPの話で「刺激」と呼ばれているものはたくさんあります。
必ずしもHSPだけの問題ではないですが、こういった外的要因が気になって仕事に集中できない、パフォーマンスが落ちることもあるので、職場環境の影響も良くも悪くも影響されやすいです。
世間一般では「会社を辞めるなんてけしからん!」という人も意外といますが、今は独立や転職もだいぶ一般的になっています。
そのため、一つの仕事や会社が長期間続くとも限りませんし、会社を辞めることを一概に悪とするのは間違っています。
仮にブラック企業を無理して辞めないと、うつ病などの精神疾患を患って最悪取り返しのつかない事態にもなります。
ちなみに僕は27歳で会社を辞めて今は34歳ですが、20代で過敏性腸症候群・胃腸炎をストレスで何度も再発して、胃腸がかなり弱まってしまったという後遺症があります。
20代で無理をすると、僕みたく30代以降で何らかの形で悪影響が出ることも頭に入れておきましょう。

「3年は勤めなさい!」はもはや昔の話です。
仮に会社を辞めたからといってすべてがうまく回るわけでもありません。
会社に残るデメリットはありますが、会社を辞めたとしても別のデメリットが発生します。
この点は、昔僕が高校の先輩に会社を辞めるかの相談をしたときの話が印象に残っているので表にまとめました。
会社に残ったらこうなる | 会社を辞めたらこうなる |
---|---|
今の辛い状況は変わらない | 今の辛い状況から抜け出せる |
ひとまず給料はもらえる | 収入が途絶える |
会社を辞めない限り額はどうあれば給料はもらえます。
そして会社を辞めれば当然ですが給料がなくなります。
そのため、基本的には「いつまで苦しみに耐えるか?(耐えられるか?)」「辞めたとしてお金は大丈夫か?」の2点が大きなポイントになります。
細かい基準は人にもよりますが、収入が途絶えたとしても数ヶ月分の生活費が貯まっているなら、辞めても問題ないと個人的には考えています。

毎月いくら生活費がかかるか把握しておこう!
特に会社に愛情や恩義のある人にとっては、会社が生活の中で大きなウエイトを占めていただけに、会社を辞めることで生活リズムから雰囲気まで大きく変わります。
僕も塾を辞めるときはブラック企業とはいえ、上司や同僚とは仲が良かったり、生徒への思い入れもあったりで辞めることについてはかなり葛藤しました。
でも、今考えれば世間は意外と広く会社以外にも世界は広がっているため、会社だけに固執するのもどうかと思います。
同じ業種でもタイプの違う会社もありますからね。

別れがあれば良い出会いもあります。

僕の場合は、高校の関係者で相談ができる人がいたのはラッキーでした。
特に部活でお世話になった先生には、1時間もがっつり相談に乗ってもらって退職の流れや転職活動についてもしっかりとレクチャーをしていただき、おかげで当時勤めていた塾を辞める決意ができました。
辞める決定打とならなくても大丈夫です。
仕事がしんどいと感じたときの対処法として大事なのは、愚痴などを吐き出せる場所や相手がいること。
もし、友人などの当てがなければTwitterなどのSNSでも大丈夫です。
思っていることは何らかの形で吐き出しましょう。

心のモヤモヤは一人で解決するのは難しい。

僕がブラック企業で苦しんでいた時は過敏性腸症候群や胃腸炎を発症したり、検査で自律神経の異常などを指摘されました。
このような症状は放っておけば悪化する一方です。
そのため、おなかが痛い、慢性的に疲れているなどの明確な症状がある場合は無理をせずに病院に行きましょう。

あまりにもひどいと医者から「ドクターストップ」がかかることもあります。
- 長時間労働などによる疲労、パワハラはしんどい。給料が低い、上がらないのも精神的にくる
- 辞めること自体は悪いことではない
- 辞めた場合、辞めなかった場合のそれぞれをイメージして判断する
- 愚痴を言ったり相談のできる友人・知人は必要
- 胃が痛いなど症状が明確に出ている場合は重症化する前に病院に行こう
仕事がしんどいと感じること自体は多くに人にあります。
ただ、そのしんどさにちゃんと向き合って何か行動するかはあなた次第です。
仕事がしんどいと感じたら、小さなことからでもいいのでアクションを起こしましょう。
