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HSPは仕事が遅い?環境次第で変わる

著者:長池涼太(正しいHSPの知見を発信していくブロガーの第一人者)

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これまで会社を転々としてきましたが、会社の仕事にはかなり苦労しました。

特に苦労したのが他の社員と比べて仕事が『遅い』こと。

良く言えば丁寧とも取れて活かせた場面もありましたが、デメリットや辛い目に遭うことの方が多かったです。

また研究では触れられていませんが、これまで様々なHSPの方の仕事の話を聞いたり発信を見ていても仕事がゆっくりめ(丁寧)な人が多いなという印象も持ちました。

HSPの人にとって仕事が遅いというのはあるのか?また、仕事が遅いと感じたらどうすれば良いのか?をまとめました。

HSPの人って仕事が遅い?

研究で証明されているわけではないので、あくまで様々なHSPの方を見ての傾向ですが、HSPで仕事が遅い(ゆっくり)タイプの人は多いと感じます

会社員の時もそうでしたし、今のフリーランスの仕事もスピード感のあるような仕事ぶりではありません。

それでも会社員の時みたくキツキツのスケジュールになることはほとんどないため、じっくり丁寧に仕事ができて結果自分の持っている力も発揮しやすいなと感じています

結局のところはHSPだから仕事が遅いというよりは、

  • 自分の能力と仕事内容の相性が悪い
  • 職場環境が悪い(合わない)
  • 上司などからのプレッシャーがすごく力を発揮しづらい

あたりが妥当ですね。

りょうた
りょうた

なお公式の研究で「HSP=(仕事が)遅い」とは立証などされてないので、正確にはHSP以外も含めていろんな要素が絡むかもしれません。

仕事が遅いことの対処法と考え方

良く言えば丁寧な仕事ぶり

仕事が遅いというとネガティブなイメージですが、良く言えば『丁寧な仕事ができる』とも言えます。

僕は塾講師をやっていましたが、説明が長くなったりなど授業スピードがゆっくりなところはよく上司からもダメ出しをされていました。

りょうた
りょうた

とはいえ、生徒や一部の上司からは僕の丁寧な授業は好評だったので評価は分かれてました。

なので上司に授業を見てもらいつつ直すべきところは直し、ただ全部を直すと自分の良さも消えてしまうので、その辺をうまく調整し日々試行錯誤しながら塾での授業をしていました。

ちなみにHSPには4つの特徴として『DOES』と呼ばれるものがあります。

そのうちのDにあたる「深く処理する(Depth of processing)」は、

・深い質問をする

・あれこれ可能性を考えて、なかなか決断ができない

・行動を起こすのに時間がかかる

・物事を深く捉えたり、考えたりしてしまう

HSPの教科書|上戸えりな

とも言われているため、そこから派生してスピードの遅さにも結び付くと言われています

完璧主義なんて言い方もできるかもしれませんね。

あくまで傾向ではありますが、いろんなHSPの人と接した体感としてはあるかなと思っています。

スピードが必須な仕事もある

とはいえ丁寧さが評価されず、『スピード命!』な仕事があるのも事実です。

僕が経験した仕事で特にスピード命だったのが、意外かもしれませんが『事務』でした。

事務で働く前は『事務=ゆったりとした仕事ぶり』みたいなイメージがありました。

僕が入社したのは建設会社で総務部と経理部が合わさった部署でしたが、実際はゆったりの欠片もなくスピード感満載の仕事でした

  1. 総務の書類
  2. 経理の書類
  3. 電話応対
  4. 来客応対
  5. その他雑務

などを複数並行して行うことも多々ありましたし、素早く・正確にこなすことが要求されました

実は想像してたよりも、ハードな仕事でした。

人間関係を築いて融通を利かせる

ネットや本では、いわゆる『仕事術』みたいなものが載ってます。

理論上はそれを実践できれば、仕事の遅さもカバーできます。

ただし、『周りの社員との連携が取れている』(人間関係が良好)は前提になってきます。

僕も派遣事務で働いてたとき、上司との関係が築けず周りから孤立した結果、最後まで仕事の遅さをカバーすることもできず、精神面に不調をきたし鬱寸前にまで追い込まれました。(上司からのプレッシャーも半端なかったですが)

仕事の遅さをカバーすることももちろん重要ですが、それ以前に周りの社員の関係や連携をしっかり作っておくことが大事ですね

結局は職場環境が大事

環境感受性が高い人たちですので、HSPは「生きづらい人」「弱い人」ではなく、「良くも悪くも環境から影響を受けやすい人」として説明されます。「良くも悪くも影響を受けやすい」ことは、発達心理学において差次感受性(Differential Susceptibility)という枠組みで説明されることがあります(例えば、Belsky et al, 2007)。

HSPブームの今を問う(飯村周平:東京大学・日本学術振興会PD)
補足

飯村周平さんは2022年4月より創価大学教育学部教育学科専任講師として活動しています。

HSPの研究者の間では『環境感受性』という言葉も使われていますが、HSPというのは本来弱さを表す気質ではなく、その場の環境に対して『良くも悪くも影響を受けやすい人』とされています。

良い環境であれば力を発揮しやすいし悪い(合わない)環境だと力を発揮しづらかったり居心地の悪さを覚えやすい

多くの人が少なからずあることかもしれませんが、HSPだと環境により合う合わないがより顕著に出てきます。

そのため、職場に限らずですがHSPの人にとっては環境が人一倍重要になってきます

環境次第では評価される

HSPと仕事の遅さ
  • HSPの人の話を聞いてきた限りはスピードより丁寧さに長けている人が多い。研究では触れてないのであくまで傾向
  • 事務など仕事によってはスピード命な場合もあるので、その場合スピードに欠けるのは致命的
  • 他の社員と人間関係を築いて融通が利く状態にすることである程度スピードのなさを根回しなどでカバーできる
  • これらをトータルして職場環境が合うかどうかが非常に重要

HSPと仕事の遅さ・スピードについてでしたが、結局はその仕事においてどこまでスピードが要求されるかがポイントですね。

僕がやってた塾講師もスピードは要求されましたが、ある程度は丁寧さでカバーすることもできました。

そんな経験もあるので、スピードを無理に鍛えるよりは最初から丁寧さ重視だったり多少仕事が遅くても許容範囲な仕事をしたり、そういう職場で働くことがオススメです。

仕事が遅いといっても、逆に言えば丁寧だったりすることもあります

僕で言えば会社員時代はまともに評価されなかったですが、フリーランス(ブロガー)になってからは高い評価ももらえるようになりました。

仕事や環境を変えることで、自分に対する評価が変わることもあります。

仕事が遅いことに悩んでいる人は、スピードを上げるのも大事かもしれませんが、自分の力が最大限評価されるところで仕事をすると良いのではないでしょうか。

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