HSPの仕事の選び方。気質と向き合っていこう

著者:長池涼太(HSP研究・エビデンスを発信するブロガー)

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

僕これまで派遣事務、塾講師、農業、運転代行、そして現在のブロガーとかなり仕事を転々としてきましたが、自分に合う仕事を選ぶのって大事だと実感してます。

今の仕事はやりやすさを感じていますが、それまでの仕事(運転代行以外)は内容や環境など様々な要素はありますが、かなりやりづらさを感じていました

そんなHSPの方向けに、HSPに適した仕事の選び方を実際に働いた経験も踏まえて紹介します。

もちろんHSPでなくても仕事選びの基準としては参考になるように書きました。

HSPの適職の選び方

HSP気質を踏まえてどのような仕事、職場ならやりやすいかをまとめました。

1人もしくは少人数で仕事ができる環境が良い

HSP気質については、音や光などの五感に関することからその場の環境や雰囲気など様々なことが刺激になりますが、大人数の場所も刺激になりとても疲れやすくなることがあります

例えば五感で言うと大人数の職場はどうしても、大なり小なり騒がしくなるので音に関する刺激は多くなります。

この点は、僕みたく特に音に敏感なタイプのHSPにはきつく感じることもあります。

そのため常にとはいかずとも、ある程度の時間は一人もしくは少人数で仕事ができる環境や状況がある職場だとこの辺のストレスは軽減することができます。

『人疲れ』という言葉もあるくらい

自分主体で仕事ができる

パソコンで在宅ワーク

そしてこのように少人数ともなると、より主体性が求められるようになります。

HSP気質の傾向として「物事を深く突き詰める」というのもあるので、自分のペースを守れる状況というのは強みを非常に発揮しやすいです

逆にガンガン指示を受けるような仕事だと、HSP当人が思う以上のハイペースを要求されて「深くやる」という長所を発揮できないことが多いです

ただし、例えば塾講師も会社にもよりますが細かい授業内容は自分で考えるので、会社でも職種によっては意外と主体性の要素が強い仕事はあります。

五感や雰囲気などによる刺激の少ない職場を選ぼう

そしてこの話と関連して人数が多いとそれだけ音などの刺激も増えますが、職場環境も刺激になり得ます。

例えば僕は塾講師だった時に、週に1度全社員を集めての全体会議がありました。

会議と言っても社長が一方的に喋るだけでしたが、僕がいた頃は売上が落ちてきていたのもあって会議の時に社長がピリピリしていることが多々ありました

その影響で全社員に向かって暴言を吐くこともよくありました。

僕個人が社長に何かを言われることはあまりありませんでしたが、自分に全く関係ない話でもまるで自分が言われているように思いました

これは割とHSPあるあるかと思いますが、地味に辛いですよね。

穏やかな人が多い職場が良い

握手する人

職場が合うか合わないかは様々な要素が絡んできますが、「一緒に働く人と合うか?」は非常に重要な要素です。

そう考えるとHSPに限った話でもありませんが、会社員だろうとフリーランスだろうといかに自分と合う人と仕事ができるかが重要です。

突き詰めれば同じHSPでも異なってきますが、僕が会社員の時に様々な職場を見てきて思ったのが、「穏やかな雰囲気の人」とは合うことが多いと感じました。

HSPにとってこういう職場はキツイかも

では逆に、どのような仕事や職場だとHSP的にはキツイのか。

こちらはHSPの中でも当てはまる確率が割と高いです。

体育会系の要素が強い職場

HSPは穏やかな人と相性が良いと書きましたが、簡単に言えばこの逆のタイプのイメージですね。

体育会系など圧のかかる職場はHSP気質とは相性の悪い傾向にあります

怒鳴ることも多く大声が刺激になり得ますし、ピリピリした雰囲気になることも多いのでそれもやはりHSP的にはキツイ所ですね。

新卒で就活してた時ときに、面接を受けた塾がまさにこのタイプでした。

会社に入った途端に仕事を止めて全員立って挨拶されたり、体育会系ばりに厳しくやっているという話を面接で言われました

一応次には進むことはできたのですが、身の危険を感じて辞退しました。

りょうた
りょうた

次に進めるのに面接を辞退したのはここが唯一です…。

騒がしいなどで刺激が多い

五感に関する刺激は先ほど触れたとおり、音や光など苦手な刺激がある人にとってはその刺激に触れるだけで人一倍疲れてしまいます。

音で考えると、パチンコ店(アミューズメント業界)や飲食店(特に居酒屋)はかなり騒がしいです

りょうた
りょうた

特にアミューズメント系の店はまともに会話できないくらい騒がしいことが多いです。

このような職場はHSP、特に音に敏感なタイプにはいるだけでも苦痛に感じる可能性が高いです。

また刺激という点ではその場の雰囲気も刺激にはなり得ます

スピード感が重要視されてしまう

HSPの重要な定義として総称されている「DOES」という4つの特徴があります。

『DOES』の詳細はコチラ

DOESの一つの「D」にあたる「深く処理する」という傾向がありますが、HSPの人は一般的に一つ一つの物事に対してじっくり取り組んだり考えたりする傾向があります。

そのため素早くテキパキと仕事をするということについては苦手であることが多いです

逆に言えば、「丁寧な仕事ができる」ということもできるので、これを重要視する職場であればむしろ重宝されることもあります。

事務や農業をやってた時はスピードと丁寧のどちらかが欠けてもダメでしたが、今の仕事は丁寧さがものを言う部分もあるので、その点では自分の持っている力を発揮しやすいです。

具体的な適職は同じHSPでも人による

HSPの仕事選びに関する記事なので、

  • じゃあ、どんな仕事がHSPには向いているの?
  • HSPの人の適職って何?

と思うかもしれません。

これについては「HSPだからこれという適職はない」となります。

HSPとは言っても実は人によって様々で、僕は音の刺激が苦手で匂いや光の刺激はそこまで気にならないタイプなのですが、逆に同じHSPでも音は平気でも匂いや光がすごく気になるなんて方もいます

例えば「HSPは事務職が向いているよ」というのはネット上でよく見かけますが、これを鵜吞みにするのは危険ですね。

このツイートみたく地獄を見ることもあるので、HSP=事務職・・というのはあまりに安直です。

そのためHSPと言っても本当に様々なので、HSPの中でも苦手や得意が自分に近い人をまねると適した職業が見えやすいかも知れません

HSP気質と向き合って仕事を選ぼう

HSPと相性の良いであろう仕事
  • 1人もしくは少人数で行う仕事
  • 自分主体で仕事ができる
  • 五感や雰囲気による刺激が少ない
  • 穏やかな雰囲気の人が多い職場
HSPと相性が良くないであろう仕事
  • 体育会系の要素が強い
  • 騒がしいなどで刺激が多い
  • スピード感が重要視される仕事

以上がHSPと相性の良い仕事、相性の悪い仕事についてです。

僕もフリーランスになるまで、かなり仕事を転々としていましたがやはり仕事を選ぶ上で自分の気質も含めしっかり自己分析をして合う仕事、合わない仕事を選別することは重要だなと今更ながらすごく実感してます。

特にHSPともなると気質との兼ね合いで、HSPでない人以上に気を遣うポイントが出てくることにもなります。

同時にHSPをしっかり理解していれば長所も自ずと見えてくるので合う仕事を見つけやすいというメリットもあります。

HSP、自分に向き合って自分に合った仕事を選びましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA