ブラック企業から生還しましたりょうたです。
今回の記事では昔の僕みたく、ブラック企業で消耗している方に読んでほしい本を紹介しています。
「死ぬくらいなら会社辞めればができない理由」
会社でメンタルなどを消耗するとどのような状態になるかやどう対処していけばいいか。
それを実例や精神科医(ゆうきゆうさん)の見解をもとに解説しています。
死ぬくらいなら会社辞めればができない理由を読んでほしい人
昔の自分がまさにそうですが、
- ブラック企業にいて、長時間労働などで心身ともに疲れきっている
- そんな現状だけど、「会社を辞めていいものか…」と悩んでいる
- 会社を辞めるにはどうすればいいか?と思っている
という方には向いている本です。
ブラック企業で消耗している人は、本の中の事例と現状がかぶる部分もあるのでかなり親近感がわきますし、僕も昔の自分と重なるところがありました。
僕がブラック企業にいたときは、自分と同じような状況の方と会うことがなかったので、ブラック企業の状況をリアルな視点で知りたい方には良いです。
ブラックな塾講師時代の自分と重なった
この本を買ったのは最近なのですが、読めば読むほどブラックだった塾講師時代のことを思いだしてました。
僕も塾講師のときに2年目の途中から極端に休みを減らされて一気に体調を崩していった。
社内の人間関係が悪くないのにはまだ救われたけど、それ以上に体への負担が大きすぎて常に体調が悪い状態。
そこから派生してメンタルもむしばまれていきました。
当時会った学生時代の先輩にはのちに「負のオーラをまとってた」と言われたくらいです。
今だから言えますが、4年目に入ったころが今思うと一番しんどかったときで、ある日の帰り。
いつものように仕事帰りに疲れきりながらも車を運転していて、ふと対向車をトラックが走ってくるのを見て、

あー、ここでトラックに正面からつっこんだら楽になるかな…
と冗談半分で思ったこともありました。
もちろんやらなかったですけど、そんな思考が一瞬とはいえ出るくらいには、当時は疲れからメンタルがやられてました。
その後、気がついたら涙があふれてました。
似たような話がこの本でもあるので、ブラック企業で消耗している人は自分と重なる部分が必ずあります。
死ぬ辞めで印象に残った話
過労は見えない刃物
僕は塾講師のときに自律神経に異常があるという診断がでたり、胃腸炎になったりしました。
これらはいつなったというより、ストレスなどが積み重なった結果なんですよね。
じわじわくるからこそ、小さな違和感をキャッチすることが大事ですね。
「不幸競争」に参加しない
会社を辞めるときやブラックな現状を友人などに話すと、
- そんなのまだマシじゃんw
- いやいや、それよりうちの方がきついよ
などと言われることもあります。
塾講師の前に派遣事務をやっていて、そのときに鬱になりかけたことがありました。
そのときに「りょうたは、まだマシだよ」とか散々言われたので嫌になりました。
その石に意志はあるのか(石の上にも三年)
僕は塾講師辞めるときに、かなり悩んだのですが主な理由が「石の上にも三年」という言葉が妙に頭に残っていたからでした。
辞めようと思ったのが2年弱やったころでしたが、「3年はやらなきゃ」と思ってました。
ただ3年目、4年目になるにつれて激務になっていき、しまいにはドクターストップがかかるまで体調が悪化したので、「無理は禁物だな…」と後々思いました。
実際転職活動して、『3年』にこだわる会社もあることはあります。
でもそんな会社はしょせんその程度の会社ということです。
まともな会社であれば3年にこだわずとも熱意や能力が伴っていれば、あなたを採用してくれます。
辞めたあとの生活が想像つかないから会社を辞めることができない
僕もそうだったのですが、会社を辞めたあとにどうなるとかが分からないと辞めづらいですよね。
逆に手続きや転職活動の流れやコツ、これらが明確になれば会社を辞めたあとのイメージも分かりやすくなり、辞めやすくなります。
僕のブログでも辞めたあとのことは発信していますし、SNSなどネット上でも情報はたくさんありますので、まずは調べるだけ調べてみましょう。
この本が向かない人
- ブラック企業に縁のない人
- エリート系の人
これに該当する人にはたぶんピンとこない話かと思います。
違う世界の話ですからね。
ただ最近は大手企業や公務員など世間一般で「安定している」といわれる職業でも心を病む人はいます。
自分が大丈夫でも友達とかで心を病んでいる人がいれば、この本の存在を教えてもらえたらとは思います。
ただし、会社がホワイト企業といえるくらい条件などが良くても、一人パワハラ上司とかがいるだけでもかなりメンタルがやられる場合があります。

僕が勤めていた建設会社(派遣事務)や農業法人はまさに、会社としての安定性や評判は地域の中でもかなり良かった方ですが、最悪の環境…というか上司でした。
会社があなたに合うかどうかは、実は『人』も重要な要素なのです。
死ぬより会社を辞めたほうがまだマシ
- ブラック企業に勤めてる人は重なる部分が多い
- 「不幸競争」「3年は努めなければいけない」などのブラック企業のあるあるネタ
- もし自分が大丈夫でも、友達とかでブラック企業に悩んでいる人がいたら勧めてほしい
電通や最近だと2019年のブラック企業大賞を受賞した三菱電機など、過労などで自殺する人は後を絶たないです。
もちろん、精神的に追いつめられると会社を辞めるという発想が出てこないこともありますし、昔の僕もそうなりかけました。
でもだからこそ、逃げるって大事だと思うのです。
昔の僕もそうでしたが何よりブラック企業で悩む人、死にそうな人は孤独になりがちです。
もし、あなたのお友達とかがブラック企業に勤めて危なくなっていたらぜひ優しく声をかけてあげてください。
逆に自身がブラック企業勤めで悩んでいる場合は、友達でもメンタルクリニックでもなんでもいいので頼ってください。