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元ブラック企業社員のりょうたです。
いろんなブラック企業に勤めてきましたがどれも労働環境はひどいです。
世間ではブラック企業など会社にこき使われているような社員のことを「社畜」と呼んだりもしています。
そんな社畜をテーマにした漫画が「社畜人ヤブー [ 那智泉見 ]」
文字通りブラック企業なのですが、フリーランスになった今改めて見ると学ぶところもあるなーと思ったので紹介します。
漫画社畜人ヤブーについて
社畜上等。さあ、骨になるまで働きましょう! 残業は「会社へのおもてなし」、クレームは「お客様からのラブコール」、低賃金は「控えめな自分へのじらしプレイ」。スタイリッシュでクールな社畜・薮隣一朗降臨! PHPCOMIX、BL(ビジネスラブ)始めました! 不況下、就職難の時代、正社員として企業に勤めるという「フツウ」のことがファンタジーになってしまった現代。地味でも過酷でも低賃金でも懸命に働くすべてのワーカーに向けて、「社畜ライフ」も悪くない、自分を成長させる準備期間と前向きになれるコミック!!! ブラック企業もドレイ労働も低賃金もすべて前向きにとらえ、個を失わない「社畜人 ヤブー」の生き方を描く!!!
Googleブックス
- 「残業は会社へのおもてなし」
- 「クレームはお客様からのラブコール」
- 「低賃金は控えめな自分へのじらしプレイ」
等々社畜ならではの名言(迷言?)が飛び出してます(笑)
社畜やブラック企業を題材にしつつ、全体的にはコミカルな内容なので面白い内容。
以前、同じくブラック企業を題材にして映画化もされた「ちょっと今から仕事やめてくる」についての記事も書きましたが、こちらは割とシリアスな場面が多い印象。
同じブラック企業の話でも、雰囲気などもちがいますね。
試し読みもできます
今回紹介するのは第一作目ですが既に、二作目の「社畜人ヤブー RETURNS」と三作目の「社畜人ヤブー3rd Impact
」も発売されています。
社畜人ヤブーの登場人物、あらすじ

- 藪隣一郎・・営業部二課課長
- 倉良優一・・藪の部下。第二新卒で入社
- 高柳星翔・・藪の部下。新卒で入社
この3人を軸に物語が展開していきます。
クールでスタイリッシュな社畜の藪隣一郎。
彼にとって残業は「会社へのおもてなし」、低賃金は「控えめな自分へのじらしプレイ」
そんな藪に翻弄?されながら、会社内外の問題に倉良と高柳が挑むというマンガ。
社畜人ヤブーから学ぶこと
社畜、ブラック企業を題材にした漫画ですが、僕は一通り読んで学ぶこともあると感じました。
もちろん社畜の状態に陥っていることは良くはないですし、ブラック企業というのも放っておいてはいけないですが理屈だけを仕事に当てはめれば割と得るものはあると思いました。
漫画内で挙げられているポイントの中で、僕がピンときたものをいくつか紹介しています。
サラリーマンに関する話ですが、意外とフリーランスの方が見ても仕事に対する考えなどは参考になります。
ブラック企業に染まるのではなく、自分のスキルを高めるための考えと解釈してもらえれば幸いです。
下記以外にも様々な考えが紹介されています。
「個」を捨てる
会社というのは組織(集団)なので、良くも悪くもその会社の歯車として仕事をすることになります。
そういう集団の中で特に新入社員の段階で「個性」や「自己流」を「キメて」しまうと周りからも自己中心的な人だと見られしまいには孤立してしまいます。
よほどの天才でもない限り、上手くはいかないでしょう。
僕もブラック企業とはいえいろんな会社で働いてきています。
どの会社も形はどうであれ、まずはその会社における基本的なことを教えます。
大半の人は天才ではなく凡才。
個性を出す前にまずはそこに気づくのが大事かもしれませんね。
僕自身オンラインサロンを運営をしてブログを教える立場にいますし、これまでいろんなブロガーを見てきました。
一つ言えるのは最初から我流でいく人は成功しないということ。
もちろん後々に我流を加えるのは良いことですが、最初からそれでいくと基本もままならない状態なので結局上手くいかない。
基本が伴ってない状態で、応用が上手くいくわけありませんよね。
守・破・離の考え
そしてこれに関連するのが「守・破・離」という3段階の考え。
- いわゆる基本にあたる「守」。新入社員の段階はまさにこの「守」の段階であり、会社の仕事の基本となることを学んでいきます。
- 次に第二段階の「破」。基本が身についたら、その基本に自分なりの「応用」を付け加えていく。
- そして最終段階の「離」。これまでの基本と応用をさらに推し進めて、独自の型に昇華させていくということです。
「守」の段階に関しては師に決められたとおりの事をやるというのが大切ですから、ここには「自分らしさ」や「オレ流」は必要ないどころかあってはならないものなのです。
社畜人ヤブー [ 那智泉見 ]
例えばブログ運営を例にすると、SEOなどある程度の「型」があります。(アクセスを伸ばす場合)
それを完全に無視してただ書きたいことを書いても伸びません。
何より僕がこれをやって、伸びませんでした。
そして去年の春先にSEOやマーケティングの視点を取り入れてから、収益もアクセスも一気に伸びました。
無駄なプライドを捨てて、長い目で見れば最初は型にはまるのが得策だったりします。
あらかじめ理不尽な人事評価
給料、人事、昇給や昇格等々…
会社ではいろんな評価の要素がありますが、まず自分の思い通りに評価をされることはないです。
だいたいは当人からすれば期待外れでしょう。
でも評価する側の人を自分が変えるのは到底無理な話ですし、評価というのは測る人の都合でいくらでも変わります。
僕も塾講師時代に実績もあげて、社内や生徒、保護者からの人望が厚いのに評価されない人をたくさん見てきました。
既婚子持ちなのに、役職のない僕と同じ給料の人もいました。
会社に限らず、フリーランスをやっていてもありえることですが、評価はそもそも大なり小なり理不尽であることが多いです。
そしてもう一つ大事なのが、そういう評価する人達によって自分の軸がブレてはいけないのです。
会社は最強のビジネススクール
フリーランスの僕が言うのもなんですが、これもあながち間違いではありません。
僕自身、過去の職場がブラック企業ばかりだったので会社そのものに不信感があるのが正直な所です。
それでもまれにホワイト企業と呼べるような所もあって、会社を上手く活用している人もいます。
ブロガーで見ても僕みたくフリーランスの立場の人もいる一方で、会社員と並行してブログをやっている方も最近は増えてきている印象です。
会社員という立場であれば給料は安定してるので、ブログなど副業の位置づけにある仕事にもしものことがあっても安心感、精神的余裕があります。
また会社員の場合、フリーランスと違って仕事が無くなるということはほとんどないので、常に仕事から何かを得られるチャンスでもあります。
会社は会社で仕事を通じて、「成長の機会」や「自分の新たなスキルや情報を手に入れる機会」がたくさんあります。
会社をうまく利用することで、自身の大きな成長につながるということですね。
社畜人ヤブーの総評!仕事の流儀も学べる
- 社畜、ブラック企業がモチーフだが全体的にコミカルな内容
- フリーランス目線で見ると、仕事のやり方として学ぶべき点もある
- 会社員でも会社の活用の仕方が分かる

社畜は嫌いですが、守破離など要所要所の仕事に対する考え方は意外と勉強になりました。
漫画としても面白いですし、藪の話す仕事の考えというのも実は的確だったりします。
もちろんブラック企業自体は良いものではありませんが、意外とその中にも学ぶものがあったり。
会社の話ではありますが、フリーランス、経営者の方にも使える理論だったりしますので漫画から仕事の流儀を学びたい方にはおすすめです。