メダカなどの観賞魚を飼育するときに『水草』もいっしょに水槽に入れている方も多いと思います。
最近僕が気になっているのが水草の葉が欠けたり、穴が空いたりでどうも水草が「エビに食べられている」と思われること。
今回の記事ではエビと水草の関係性について解説しています。

エビにもいろんな種類がいますが、この記事では『ミナミヌマエビ』と『ヤマトヌマエビ』をもとに書いています。
エビが水草を食べることがある(食害)
僕のメインの水槽ではメダカやミナミヌマエビ、ヤマトヌマエビがいます。


加えてアナカリスやスクリューバリスネリア、アマゾンフロッグピットやオオサンショウモといった水草・浮き草もいれています。
そんな中気になるのが水草・浮き草の葉が欠けたり、穴が空いてること。

エビを全く入れていない別の水槽は水草に特に異常はないのと、たまにエビが水草にひっついてついばんでいるような様子が見られるので少ないながらエビに水草が食べられている感じではあります。



さらにヤマトヌマエビともなると体が一回り以上大きいためより食べる水草の量も増えてくると思われます。
もちろんエビにはメダカのエサの食べ残しを食べるなどでいわゆる『掃除屋』のポジションもあるので、一概にエビが悪いとも言いきれませんが、水槽掃除と水草が食べられないかのバランスをとる必要はありますね。
特にヤマトヌマエビは水草をよく食べるので注意


僕の部屋には稚魚用を除くと2つの水槽があり、片方はヤマトヌマエビがおらずもう片方はヤマトヌマエビが2匹いる水槽です。
どちらも水温や水質に大きな差はないですが、ご覧の通りヤマトヌマエビがいる水槽のミニホテイアオイはほぼ枯れています。


根を見るとヤマトヌマエビがいる方のミニホテイアオイの根はかなり少なくなっており、ヤマトヌマエビがいない水槽のミニホテイアオイの根は順調に伸びているのがわかります。
もちろん、ミナミヌマエビがミニホテイアオイの根を食べている様子も見られますが、ヤマトヌマエビはミナミヌマエビの倍以上の大きさがあることからミニホテイアオイの根など水草を食べることに関しては、ヤマトヌマエビの方が影響が大きいと考えられます。

このほか、マツモやアナカリスも似たような状況でした。
エビの食害対策
エビの食害対策の一つが『エビにエサを与えること』
ミナミヌマエビやヤマトヌマエビは、特にエサを与えなくても、
- メダカが食べ残したエサ
- 水槽内に発生したコケ
を食べるため、コチラか何も与えなくても勝手にエサを食べています。

ただし食べ残しやコケが無いと、エビは水草を食べます。
エビからしてもエサがないからやむを得ず水草を食べている部分もあるので、それを防ぐ意味でもエビ用のエサを与えるのは水草の食害対策として有効です。

一定時間水面に浮いているメダカのエサと違い、エビ用のエサはすぐに底に沈みます。
水草がエビに食べられるのを防ぐために一番確実なのが、水槽内のエビの数を減らすこと。
特にミナミヌマエビの場合は環境が合えばどんどん増えるため、倍以上の数に増えることも多々あります。

逆にヤマトヌマエビの場合は淡水では繁殖できないため、増えることはないです。
(繁殖させるとなると汽水が必須)
意図的にエビの繁殖をコントロールするのも難しいので、複数の水槽に分けて飼育するのもいいです。
水草について言うと、アマゾンフロッグピットやアナカリスなどの葉は柔らかいためエビも簡単に食べることができてしまいます。

個人的な印象ですが、特にアマゾンフロッグピットやオオサンショウモなどのような『浮き草』の部類に入るものは特に食べられやすい印象です。
また、ホテイアオイに関してはエビに根を食べられている感じもあります。
そうなると水槽に入れる水草のチョイスも考えなければいけないですが、水草の中には葉が『硬い』種類もあるのでそれを導入するのもオススメです。
硬いとなると意外と種類が絞られますが、僕の水槽では『アヌビアスナナ』を使っています。

アヌビアスナナは葉が硬いのでエビに食べられる心配がないですし、水草としても丈夫な部類に入るため初心者でも扱いやすい水草です。
エビは役立つポイントもあるからバランスを取ろう
- エビが水草を食べることがある
- エビ用のエサも与えることでエサを優先して食べて水草を食べることが少なくなる
- あまりにエビ(ミナミヌマエビ)が増えた場合は別の水槽に分けるなどする
- 葉の硬い水草を使う。オススメはアヌビアスナナ
エビを飼っていると水草を食べてしまうこともあります。
とはいえエビを水槽に入れることで、水槽内の掃除をしてくれるなど一定の役割があるのも事実です。
水草もエビも役割はあるので、バランスを取りながら共存させましょう。