こんにちは、りょうたです。
前回、ミナミヌマエビについて書いた記事では、ミナミヌマエビについて紹介しました。
メダカといっしょに飼う生物ではミナミヌマエビが一番人気のようですが、似たエビでヤマトヌマエビというエビもいます。
ヤマトヌマエビも5年ほど飼っていますが、特に問題なく同じ水槽で飼えています。
今回の記事ではヤマトヌマエビを紹介します。
目次
ヤマトヌマエビについて
どんなエビ?

小さい方がミナミヌマエビ。大きい方がヤマトヌマエビ
メダカとの混泳や淡水のエビでよく名前が挙がるのが、今回紹介する「ヤマトヌマエビ」ともう一つが「ミナミヌマエビ」
この2つのエビの一番の違いは大きさです。
ヤマトヌマエビはミナミヌマエビと比べると倍以上の大きさがあります。
また、ヤマトヌマエビについては腹の横に点々がいくつかあるのも特徴ですね。
ヤマトヌマエビのエサ。与えなくてもOK
ヤマトヌマエビは特別にエサを与えなくても、メダカなどのエサの食べ残し、水草、コケなどを食べます。
なので、エサを与える必要はありません。
(与えてもOKです)
エビ用のエサもあるのでお好みで。
ただし体が大きいぶん食べる量が多く、意図せず水草を多く食べられてしまう場合もあるのでそこは気をつけましょう。
言いかえれば、それだけ食べるので、ミナミヌマエビよりコケを取る(食べる)能力は高いです。
産卵・繫殖。繁殖は難しい

ミナミヌマエビと同じく、抱卵はしますが繁殖は難しいです。
抱卵しているヤマトヌマエビYouTube
元々、ヤマトヌマエビは汽水(淡水と海水の混ざる所)に生息しています。
汽水域(きすいいき)とは、河川・湖沼および沿海などの水域のうち、汽水(Brackish water)が占める区域である。漢字の「汽」は「水気を帯びた」という意味を含み、「汽水」は淡水と海水が混在した状態の液体を指す用語である。
一般には川が海に淡水を注ぎ入れている河口部がこれにあたる。深く入り込んだ湾などでもそれに近い状態があり、干潟の陸よりの部分は汽水域に入る。
稚エビの期間は海で過ごし、大人になって淡水に戻ってくるというサイクルです。(過去,淡水の水槽内で孵化はしましたが、すぐに全滅しました)
つまり普通に淡水で飼っても繁殖はしないということです。
ただし、淡水でも交尾は見られます。

交尾から数日すると抱卵しているヤマトヌマエビの見られます。

このようになります。
写真は抱卵が確認された日に撮影されたもので、日にちが経つと卵は半透明になります。
ヤマトヌマエビが抱卵して3週間くらい経った。 卵の色も変わってきて、ズームにすると目みたいのも確認できた。 孵化も近いかな。
普通に飼うと繁殖はしないですが、それでも繁殖させたいというのであれば汽水を自分で作る必要があります。
手間はかかりますが、汽水を作ることは可能です。
汽水の素も売ってたりするので、それを使うことで人工的に汽水を作ってヤマトヌマエビの繫殖にチャレンジすることも可能です。
◎2018年12月27日追記
結局繁殖は上手くいきませんでした。
難しいですね(;^ω^)
◎2020年4月28日追記
繁殖はできませんでしたが、汽水をつくって稚エビを孵化させるところまでは成功しています。
画面の真ん中付近で動いている小さい生物がヤマトヌマエビの稚エビです。
大人のヤマトヌマエビには全然似てないです。
寿命。ミナミヌマエビより長め

ミナミヌマエビは1年くらいでしたが、ヤマトヌマエビは長ければ3,4年くらいは生きます。
ただし、水槽内では繁殖が難しいため、そのままの数で寿命を迎えることになります。
ミナミヌマエビと比較するときは、ミナミヌマエビの「繁殖の容易さ」をとるかヤマトヌマエビの「寿命の長さ」をとるかですね。
ミナミヌマエビについてはコチラの記事でまとめています
メダカなどの他の生物との相性
メダカとの混泳は問題なし

インターネットを見ているとヤマトヌマエビとメダカの相性については意見がわかれています。
ただ5年ほど飼ってみた感覚としては、ミナミヌマエビと同じく相性に問題はありません。
メダカは水面近くを泳いでいますが、ヤマトヌマエビはほとんど底の方をウロウロしていることが多いので、両者が出くわすこともそこまでありません。
出くわしたとしてもお互いに、特になにかをしていることもないです。
なので、メダカとの相性も良いです。
ただしメダカの卵を食べることはあるので、メダカが卵を産んだときは速やかに卵を別の水槽に移しましょう。
メダカと混泳できる生き物はコチラの記事でまとめています
ただし金魚など大きい魚はNG

ミナミヌマエビと同様ですが、メダカより大きい魚だと相性が悪いです。
大きめの金魚などになると、ヤマトヌマエビが食べられるなんてこともあります。
メダカと同じくらいの大きさの魚なら大丈夫ですが、明らかにヤマトヌマエビより大きい魚と混泳させるのは避けましょう。
水槽内のコケもヤマトヌマエビのエサになる

ヤマトヌマエビは体が大きいぶん、水槽内に発生したコケをたくさん食べてくれます。
なので少ない数でもある程度の効果を発揮してくれます。
ミナミヌマエビよりコケを取る能力が高いと考えると、大量に水槽に入れる必要はないです。
しっかり水槽の掃除をしてくれます。
コケ取りは石巻貝も効果が高いです
成長に応じて脱皮する

ヤマトヌマエビも成長に応じて脱皮します。
大人でも月に1回くらいは脱皮しますね。
ちなみに抜け殻に関しては放置しておいても、他のエビが食べて無くなっています。
放置したから水質が悪くなることもありませんが、景観が気になるようであれば取り出しましょう。
ヤマトヌマエビ飼育の注意点は水温と水草
水温は高くなりすぎないように注意

高水温には注意。
ヤマトヌマエビも高水温に弱いです。
夏は室内でも水温がけっこう上がり、エビにとっては危険なのでエアコンを使ったり、窓を開けて風通しを良くするなどして水温を調節しましょう。
だいたい水温が30℃以上になると、エビにとっては危険です。
(メダカは大丈夫)
ヤマトヌマエビは弱ってくると体が赤くなるのでそうなったら、ヤバいということで室内の風通しを良くするなどしましょう。

例えばこのように。
赤までは行かなくても、他のエビと比べて明らかに色が変わっている場合は体調を崩していることが多いので注意しましょう。
水草の農薬に注意!

この手の記載がないか確認しよう
農薬がついていると、すぐにエビ(甲殻類)は死にます。
無農薬の水槽を買うか、農薬を分解する薬品を使用しましょう。
エビと農薬についてくわしくはコチラの記事
ヤマトヌマエビの飼育は難しくない

ということで、ヤマトヌマエビの紹介記事でした。
注意点やミナミヌマエビとの違いをまとめると。
- エサは与えなくても大丈夫。ただし、水草(柔らかい新芽とか)を食べることはある
- メダカとの相性は問題なし
- 高水温に注意(30℃以上)
- 水草に農薬がついていると死ぬので、無農薬の水草を買うか、薬品で農薬を分解する
- ミナミヌマエビより一回り大きい
- 体が大きい分、コケをたくさん食べてくれる
- 普通に飼うと繁殖は困難(孵化はする)
- 寿命は長め(うまく飼えば3,4年生きる)
とはいえ飼い方はミナミヌマエビとほとんど同じですし、特に気をつかうこともありません。
ぜひ、自分に合うほう、好きな方を飼ってみましょう。
(もちろん両方飼うのもOKです!)