こんにちは、りょうたです。
夏ですが、メダカはどのようにお過ごしでしょう?
夏の暑さは我々人間でもへとへとになってしまいますよね。
実はメダカにとっても夏の暑さはだいぶやっかいだったりします。
一歩間違えると、暑さでメダカが一気に死んでしまうこともあるのです。
今回の記事ではそんな夏のメダカの飼い方や暑さ対策を紹介していきます。
夏の暑さはメダカにとって過酷
自然の環境では夏の暑さなどの負担はそこまででもないのですが、屋内にしても屋外にしても「水槽」という限られた空間(水量)だと、どうしても水温の上下が激しくなりメダカへの負担も大きくなってしまいます。
その点で、実はメダカの飼育において夏は一番神経をつかう季節でもあるのです。
以下、夏の飼育における注意点・デメリットを挙げています。
高水温のデメリット
エサの食べのこしやフンの腐敗が早くなる
夏に限らずエサの食べ残し、メダカのフンが腐敗することで水質が悪くなります。
ただこれが夏で水温が高いと腐敗がより早まります。
夏のように暖かいと活動が活発になるためそれだけエサも必要になってきます。
そしてエサをたくさん食べるということは、それだけフンなど排泄物も増えるということです。
もしくは、エサの食べ残しとか。
排泄物やエサの食べ残しが水中で腐敗すると、そこから有害なアンモニアなどが発生して水を汚しメダカにも被害が出るのです。
そのため、
- エサの量を調整する(与えすぎない)
- 定期的に水換えをする(最低月1回)
といったことが必要になります。
特に初心者だと、メダカにエサを多めにあげがちなので気をつけましょう。
コケが発生しやすい

そしてこの水の汚れやすさに加えて、水槽のコケも夏は特にできやすいです。
定期的に水換えをすればそこまで大量にコケができることは少ないですが、1か月近くさぼると、全体を覆いつくすくらいのコケができてしまいます。
ブラシでコケを落とすことも可能ですが、石巻貝がコケを食べてくれるのであらかじめ水槽に石巻貝を入れておくとコケの発生を抑えることもできます。
水中の酸素が少なくなる
水中には酸素が溶けこんでいますが、実は水温が上がると溶けこんでいる水中の酸素の量が少なくなります。
つまり、メダカが酸欠になるリスクも高まります。
もしメダカが水面に口を向けて、パクパクしているようであればそれは酸欠のサインです。
ただしある程度の水草があれば光合成で酸素が供給されるので水草があればさほど気にする必要もないです。
エアレーションをするのも手ですね。
これで酸素を供給することも可能です。
エビは特に高水温に注意

メダカは水温が30℃超えてもまだ大丈夫ですが、ミナミヌマエビやヤマトヌマエビなどのエビ類を飼っている場合は要注意です。
エビはメダカより高水温に弱い傾向があり、30℃くらいまで水温が上がると生命の危機です。
そのため、メダカといっしょにエビを飼っている場合は水温の上昇により気をくばるようにしましょう。
屋外のメダカの夏の暑さ対策
日陰を作る

まずはこれですね。
屋外であれば、よしずも良いです。
僕の場合は、正午前後など特定の時間しか日が当たらない場所に水槽を置いているので、置く場所も工夫すると良いですね。
屋外の直射日光だと、水温が40℃近くまで上がることもあります。
メダカもさすがに40℃ともなると命の危険も出てくるので、高くても30℃は超えないくらいにしたいですね。
いずれにしても、一時的でも日光を避ける仕組みは必要です。

午前中は日が当たり、午後は日光を遮るようによしずを置くとより良いです。
温度計を設置
温度計(水温計)があると水温が上がったこともすぐわかり、対策もすぐとることができます。
最近は水に浮かぶタイプやデジタルのものもあり、形も多様になってきています。
水槽に合う物、使いやすい物を選ぶと良いですね。
特に屋外の場合は、上からしか観察できないので水面に浮かべるタイプの水温計だと見るのがラクです。
水の量が多いと水温の変化が緩やか

実は水の量と水温は関係があって、水の量が多ければ多いほど水温の変化が緩やかな傾向にあります。
逆に金魚鉢などの小さいサイズ(水の量が少ない)だと日が当たったときにあっという間に水温が上がってしまうことがあります。
そのため、できることなら少し大きめの水槽でたくさん水の入る水槽を使っておくと水温の急上昇も防げて、メダカの夏の暑さに対する負担も軽減できます。
室内のメダカの夏の暑さ対策
ファン(水槽用の送風機)で水温の上昇を防ぐ

室内は屋外ほど極端に水温が上がることは少ないですが、
- 半日くらいしか日が当たらない場所
- カーテンごしに日光が入るようにし、夏の直射日光は厳禁
あたりを心がけると良いです。
いずれにしても1日中まともに日光が当たる場所だと室内は危険ですね。
水温の上昇を防ぐという点では「ファン」を使うのも手ですね。
ただし、風を送ることで水の蒸発量が少し増えますので水の補充はお忘れなく。
ちなみに夏の閉めきった室内は気温や水温が極端に上がり水温が40℃に達することもあります。
ファンを導入したり、エアコンもうまく使うことで水温が上がりすぎるのを防ぐことができます。

ただし、エアコンを使う場合は水温の急な変化を防ぐためにエアコンの風が直接水槽や水に当たらないようにしましょう。(水槽用のファンはOK)
ちなみに水槽用のファンは小型の扇風機でも代用できますが、風が強すぎるか弱すぎるかのことが多いため、水槽用のファンの方が風の強さもちょうどいいです。
メダカは水温0度〜38度までなら生存できます。ただ、水温15度以下、30度以上では活発には泳ぎません。出来るだけ15度〜30度ぐらいの範囲になるように工夫しましょう。
メダカ飼育でおさえておきたい水温と足し水

水温が40℃あたりが限界のようで死ぬこともあるので、水温のチェックは必須ですね。
大きめの水槽の方が水温の急な上昇も防げる

屋外と同じで室内も大きめで水がたくさんある水槽の方が水温の急な変化を防げます。
スペースに問題なければ、基本的には大きめの水槽がオススメです。

あまり大きすぎても移動やメンテナンスが大変ですが、個人的には幅が40㎝以下(もしくは容量が20リットル以下)であればそこまで大変ではない印象です。
ただし大きめの水槽を使う場合は、あわせて専用の台が必須なので、水槽の台も用意しておきましょう。
水だけでなく砂、石、水草、その他装飾などを合わせれば20~30㎏以上の重さにはなるのでかならず専用の台を使いましょう。
メダカにとって夏は過酷。しっかり対策を
- 日陰を作る(特に屋外)
- 温度計を設置して水温の上昇に注意を払う
- 水量の多い水槽で飼育することで水温の急な上昇を防げる
- 室内も屋外ほどではないが暑さ対策は必要
以上、メダカ飼育における夏の暑さ対策でした。
メダカを飼育するときは、夏は普段の管理に特に神経をつかいます。
同時に春に孵化したメダカの稚魚が成長する時期でもあります。
夏を乗りきれば来年以降に、メダカをより増やすこともできます。
少し大変な時期ではありますが、メダカを大切に育てていきましょう。