冬はほぼ冬眠状態のメダカも、春になり暖かくなってくると徐々に活動的になります。
暖かくなれば、元気になってエサも食べるようになりますし、夏が近づくにつれて産卵もします。
冬の冬眠状態から活動的になるにあたって、春のお世話もメダカ飼育においては重要なのです。
特に屋外は気温、水温の上下も激しくメダカにとっては環境がかなり変わるような状態です。
そんな春のメダカ飼育でやることやポイントをまとめてあります。
目次
春はメダカの活動開始の時期
冬は寒さのため、特に屋外でメダカを飼育している場合はメダカが冬眠状態に入っていますが、暖かくなると徐々に動きはじめ、活動的になります。
エサもちゃんと食べるようになります。
ここでの栄養補給がこれからの産卵に向けて重要になってくるので、しっかりエサを与えましょう。
春は産卵の準備の時期

春になり水温が上がってくるとメダカは活動的になり、遅くとも4~5月頃には産卵もするようになります。
室内と違い、屋外は卵と親を分けることもしませんが、水草がちゃんとあれば産卵場所や稚魚の隠れ場所としては最適ですね。
室内については、外と違い室温、水温が一定の保たれているので極端に寒くなることもなく、冬でもある程度メダカは活動しています。
そのため外と比べると産卵の時期は早いです。
春の屋外飼育
室内でメダカを飼育する場合は、気温・水温の変動も大きくはないですが、屋外の場合は気温・水温による影響をかなり受けます。
そのため屋外飼育の場合は、特に季節ごとに気をつかうポイントもあるのです。
気温や水温の上昇とともに水草も育ってくる
屋外に置いている水草は寒さでほとんどが枯れてしまいます。

ただ、ナガバオモダカやスイレンなどは見た目は枯れていても株自体は生きているので、気温・水温が上がればそれと共に再び芽を出して成長します。
メダカも同様に暖かくなれば活動的になってきます。
室内については低水温にすごい弱い水草でなければ、冬でも通常の状態を保っていることが多いです。
アナカリス、ウイローモスなど定番のものは、室内なら冬でも問題なしです。
枯れてしまったなどで水草がなくなってしまった場合は、新しい水草を導入しておきましょう。
水草には、
- 水を浄化する
- 光合成で水中に酸素を供給する
- メダカの隠れ場所になる
などのメリットがあります。
特に卵をたくさん採取したい場合は、ウイローモスやホテイアオイ(根)、アマゾンフロッグピット(根)あたりは、メダカも卵が産みつけやすいので良いですね。
冬に溜まったゴミの掃除
そして水槽の底は枯れた水草や落ち葉、藻などで冬の間に散らかった状態になっています。
そのため少し大変かもしれませんが、掃除は春になり水温が上がってからまとめてやった方がメダカ(+エビや貝類など他の生物)のためにもなります。
掃除もむやみに手を突っこんだりするとメダカが逃げ惑うので、ピンセットなどの道具を使うとメダカへのストレスも最低限ですみます。
水換えは慎重に
水については屋外飼育の場合、室内よりバクテリアも定着することが多いので基本的に水換えは不要です。
水換えをするとしても、よほど水が汚れてると見受けられたときくらいです。
ただし、全てもしくは大量の水を換えるとphが急激に変化したり、水中のバクテリアが激減することで水質が一気に変わります。
つまりメダカにかなり負担がかかるので、水を換える場合は変えても半分までにしましょう。
「水が汚れている=メダカにとっても良くない環境」とは言いきれず、逆にキレイすぎる水だとバクテリアがいないという場合もあります。
また、屋外の場合は日光が当たる関係で水質を保つバクテリアが自然発生するので、特に何もしなくても水質は保たれることがほとんどです。
そのため、屋外飼育の場合は水換えをしなくても意外と大丈夫なのです。
エサやりも徐々に
特に屋外飼育で元々エサを与えていた場合は、暖かくなりエサを与える場合は最初は少ない量を与えましょう。
いきなり元の量を与えても、メダカからすれば活動を開始したばかりで消化器官も本格的に活動していません。
エサの与えすぎは、メダカの体にも負担がかかるので徐々に量を増やしていきましょう。
メダカに病気がないかチェック

メダカに限らず観賞魚も病気を引き起こすことはあります。
メダカで言えば、
- 白点病(体に白い点が付いてる)
- 尾腐れ病(ヒレがボロボロになっている)
- マツカサ病(メダカの表面がカサカサになっている)
- 水カビ病(体の表面に綿みたいなもの(カビ)がついている)
などがあります。
このような病気があると命にかかわる場合もありますし、そこまで行かないとしても産卵などはほとんどできなくなります。
早期発見であれば、治すなど何とかなることが多いので、注意深くメダカを観察しましょう。
メダカの病気について詳しくはコチラ
参考 メダカの病気と塩浴 | メダカ飼い方と育て方、ポイントは繁殖にある。メダカ飼い方と育て方、ポイントは繁殖にある。春はメダカが活動開始する時期
- 春になると徐々に活動的になる
- 産卵の準備の時期。ちゃんとエサを与えて栄養補給を
- 屋外の水槽は冬の間に枯れた水草などで散らかっているので、まずは掃除
- 掃除をする際、あまりかき回すとメダカの負担になるので注意
- 枯れてる水草も、ナガバオモダカやスイレンなどはまた芽を出す
以上が春のメダカ飼育でポイントになる話です。
春はメダカが活動開始する時期、特に今後の産卵・繁殖に向けてはその準備として大事な時期でもあります。
春の準備を乗り切れば、それ以降は活動的になり、産卵も盛んに行われ稚魚も生まれます。
メダカの本格的なシーズンを迎えるために、春の飼育をしっかりやりましょう。