【6月26日開催】ブラック企業から考える働き方

【Uターン就職の功罪】地方のブラック企業事情

地方とブラック企業

ブラック企業元社員のりょうたです。

最近はブラック企業やパワハラといった労働問題が話題になることが増えましたよね。

ただ一方で疑問に思うのが

りょうた
りょうた

表に出る地方のブラック企業(労働問題)の情報って少なくないか?

出てくるのは大手企業や東京の企業ばかり。

でも、地方にもブラック企業はありますし、何より僕が実際に勤めていました。

なのに情報が少ない。

そんな状況を憂いて、今回の記事では地方のブラック企業、労働問題事情についてまとめました。

そもそも労働問題が認知されない

茨城含め地方にだって問題のある企業(ブラック企業)は結構な数があります

ただそれが浸透している感じは皆無に近いです。

各都道府県ともローカルのテレビ局(茨城県だけはないですが)や新聞局(茨城県でいうと茨城新聞や水戸経済新聞など)はあるので情報発信の手段は当然ながらあります。

でもテレビや新聞などで労働問題が発信されることは非常に少ないです

全国ニュースで大手企業の労働問題が報道されることはたまにありますが、せいぜいその程度。
(報道されたとこで大手なのでノーダメージですし…)

Facebookで発信している中での体感ですが、労働問題やブラック企業に関心のある人って意外と少ないのかなと感じています

特に茨城県は(体感ですが)他の県と比べて

  • エリート
  • 起業家
  • 意識高い系

には手厚い風潮があり、僕みたくそうでない人には冷たい感じはあります。
(僕の場合は周りの仕事仲間に恵まれてるのでまだ良いですが)

ブラック企業座談会

2020年の1月と2月にブラック企業・労働問題をテーマにした座談会を開催しましたが、これも何気に茨城県初の試みだったので、少なくとも茨城県内については労働問題について共有する場所はほぼ皆無です

この辺は僕から何かしらの場を今後も提供できればと思います。

僕のブラック企業経験談

学習塾。残業代ゼロ、長時間労働

正社員の塾講師でした。

僕が勤務したところに限らず、業界全体としてブラック企業の要素は非常に多いです。

そのため僕の会社云々というより、塾業界の現状として捉えてもらえたら幸いです。

100時間に迫る残業時間

僕は23歳から27歳まで4年間塾講師として働いていました。

塾の仕事自体は適性はまあまああったり、生徒と接することは純粋に楽しいと思えたのですが、ネックだったのが長時間労働と休みの少なさ

入社当時はまだそこまででもなく、残業も許容範囲内で休みも100日くらいはありました。

ただ入社2年目あたりからシステムなどいろいろ変わったことがあり、そこから一気に残業が増え休みが減少。

残業に関しては最近覚えている範囲でざっくり1か月間の残業時間を計算しましたが、月80時間くらい残業をしていました

僕は俗にいう平社員だったので、まだマシな方。

教室長などある程度出世した方は僕以上の残業をしている方がほとんどだったので、下手すると1か月で100時間以上の残業をしていた可能性が高いです
(僕が上司より先に帰ることが多かったので)

ただし残業代は1円も出ませんでした

当時の給料の内訳も、

  • 基本給
  • 交通費

だけと良くも悪くも非常にシンプル。
(ボーナスはちゃんと出ました)

残業手当や早出手当といった「○○手当」みたいなものはいくら働こうが一切ありませんでした

年間休日の相違と体調

休みに関しては1年目は年間で105日くらいだったのですが、3年目から一気に減って70~80日くらいでした

MEMO
この塾はハローワークで見つけた求人でしたが、求人票には「年間休日105日」と明記されていました。

就業規則には日数は明記されていませんでしたが、夏季休暇の日数、祝祭日は休みなどは明記されてたのでそれを考えるとやはり100日前後には落ち着くはず。

そんな状態なので当然体調も崩しました

  • 塾の前にやってた派遣事務時代に発症した過敏性腸症候群胃腸炎を再発
  • 自律神経が壊れる

などで辞めるまで通院し毎日薬を服用する状態でした。

おくすり手帳
当時服用してた薬一覧(おくすり手帳より)

塾を辞めてからはこれらの症状はあまり出なくなりましたが、今でもストレスが溜まると症状が再発するなどで体調崩しやすくはなっています

そのため、今はストレスや体調管理には人一倍気を使っています。

塾講師のブラックさの詳細はコチラ

農業。人格否定されつつ入社3週間でクビ

そんな塾講師を辞めて転職したのが地元の農業法人でした。

なぜ農業かというと僕が大学の農学部を出てたのと自然に興味がわいたという理由でした。

そんな農業ですが、入社してわずか3週間でクビを宣告されました

百歩譲ってただクビになるだけならまだ良かったのかもしれませんが、なによりショックだったのがクビになるときに社長に「おまえは価値のない人間だ!」などと人格否定の言葉を30分浴びせ続けられたこと。

これの精神的なダメージは非常に大きく、その後の転職活動に気力がまったくわかないくらいでした

そのせいで農業をクビになってから約2年間はニートになり、普通に働くというのができなくなりました。

地方で働くのが不便な点

テレワークが進んでない

パソコン

2020年以降、コロナウイルスの流行にともなって『テレワーク(在宅勤務)』という形態が出てきました。

コロナウイルス感染のリスクを抑えるのはもちろんですが、シンプルに新しい働き方としても良さそうですよね。

ただし、テレワークが定着しているのは東京など都会の企業がほとんどです。

茨城など地方ではコロナウイルスが流行ってからですら、テレワークが定着している感じはあまりないです
(細かいところは県によるでしょうけど)

もちろん飲食業など仕事自体がテレワークが難しいものはしょうがないにしても、それを差し引いてもテレワークが進んでいないなと感じます。

強いて言えば、つくば方面のIT企業が進んでいる程度ですね。

水戸の企業とかはさっぱりです…。

ちなみに茨城県内の企業で言うと、日立製作所が先駆けてテレワークを始めたようです。

今後このような企業が増えるのを期待したいです。

参照:「在宅勤務を標準へ」――1万5000人がテレワークする日立、セキュリティで見直したことは?

車がない、運転できないと就職できない

茨城県でいうと、

  • 車の免許所持必須(たまにマニュアル免許必須な会社もある)
  • 車所持、マイカー通勤必須

みたいに就職にあたって車所持もしくは免許保持が必須な会社が非常に多いです

僕が今まで働いた会社で言うと、

  • 建設会社(派遣事務)⇒入社するにあたっては免許保持くらいで良かったが、ゆくゆくは銀行や現場などに行くために会社の車を使う。(AT限定でもOK)
  • 学習塾⇒免許・マイカー必須。仕事が深夜までかかる関係でバスや電車が無いのと教室自体が田舎の方になると車しか行く手段がない
  • 農業法人⇒会社が駅から遠く車でないと通勤ができない。仕事で軽トラを運転するためマニュアル免許必須

ちなみに僕は学習塾を辞めた時はAT車限定免許だったので、農業法人に転職するにあたって教習所で6万円かけてマニュアル免許も取得(限定解除)しました。

6万かけて3週間でクビになったんですけどね(笑)

極論、「車を持つつもりはない」「車の運転が怖い」という方は地方での就職は止めた方が良いです

もし僕が病気などの関係で車が運転できない事情があったら、茨城県へのUターン就職はあきらめていたでしょうね

また、仕事を抜きに考えても車はコストがかなりかかります

  • 車の購入(僕の中古のフィットで60万円。新車だと100万円を超えることも)
  • ガソリン代(走行距離によるが月数千円~1万円くらい)
  • 保険代(僕は年間4万円くらい)
  • 車検代(2年に1回実施。1回で10万~20万円かかる)
  • その他不備があれば部品交換、修理(ものによって値段の差はありますが、ある程度がっつり目だと数千~1万は軽く超えることも)

など様々な事にお金がかかりますし、決して安い額でもありません。

メリット3 生活コストが低い
暮らす場所にもよりますが、地方は大都市より生活コストが低い場合が多いです。光熱費や物価はそれほど変わらなくても、家賃は大きく違います。東京23区と地方都市では倍以上の差があるといわれています。一人暮らしをする人は、検討しておくべき重要な問題です。

U・Iターン就職のメリット・デメリット マイナビ2021

就職・転職サイトではこのように「地方は生活コストが低い」ということが強調されることも多いです。

これは半分間違いです

確かに地方の方が家賃が安いこともありますが、言うほど大差があるわけでもないですし、結局車のコストを考えればトータルは都会も地方も変わりません

むしろ下手すると、家賃次第では都会の方が低コストになる可能性が高いです

例外としては僕みたく地方で実家暮らしのパターンだとまあまあコストは削減できます。

地方のブラック企業事情をこれからも発信します

地方とブラック企業
  • そもそも地方ではブラック企業があまり問題にならない、認知されない(ブラック企業が多すぎて感覚がマヒしてる?)
  • 昔からの慣習が色濃く残っている地域や会社も多く、その名残で労働問題やパワハラなどがそもそも悪いことという認識がない
  • 都道府県にもよるが少なくとも茨城県ではほとんどテレワークが進んでいない
  • 就職しようにも車所持が必須条件な会社がかなり多い。車を持ってない、運転が怖いという方は地方での就職はオススメしない

東京などの都会にももちろんブラック企業など労働問題はありますが、地方にもブラック企業はあります。

なにより地方はどうしても魅力度ランキングに代表されるように、それぞれの『良いところだけ』をアピールしがちです。

もちろん地域振興・地方創生の観点としては必要ですが、ブラック企業も含めて悪いところや現実に立ち向かう必要もあります

最近、Twitterで「#Uターン就職の功罪」というハッシュタグを作りました。
(Instagramも同じく「#Uターン就職の功罪」のハッシュタグあります)

主に茨城の話ですが、地方のブラック企業や労働問題の発信を始めました

なかなか発信しづらい話でもありますが、まずは僕が率先して発信できればと思います。
(Facebookの友達・知り合いで(Uターン)就職支援や地域振興関係の方などがいて、その人たちからは怒られる可能性もありますが(笑))

ブラック企業関係の座談会やってます