著者:長池涼太(ブラック企業研究家)
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残業を決行するような人だと「終電まで残業する」みたいな表現を使いますが終電ということはその人は電車通勤なのが読み取れます。
一方で茨城などの地方だと多くの会社員は「車通勤」です。車であれば時間気にせずいつでも使えるので終電以降まで残業しても車で変えることはできます。一見便利なようですが、言い換えればやりようによっては、車通勤だと終電などを気にせず残業させ放題ともとれるのではないでしょうか?
今回は地方ならではの終電以降の残業問題と終業から翌日の出勤までの『インターバル』について解説しました。
地方だと終電だろうが関係ない
「終電まで残業する」みたいな話を耳にしますが、文字通り終電の直前くらいの時間帯まで残業してる人も一定割合いると思います。
ただ終電はあくまで電車通勤してる場合の話で、車や徒歩など公共交通機関を使わずに出勤している人には関係ありません。特に地方では車通勤の企業が多いため、良くも悪くも終電を気にせずに仕事ができます。そのため東京などなら残業はするにしても終電よりは前の時間帯で会社を出れる可能性もありますが、地方だと終電関係なく夜中まで残業できてしまうこともあります。
実際、僕も塾講師時代は車通勤でしたが深夜0時以降まで残業することもたびたびありましたし、一番残業したときで朝4時まで残業したこともありました。(定時は22時)
また僕の知人でも別業種で同じく終電以降まで残業した経験がある人がおり、その方は電車通勤だったため会社から家までタクシーで帰ったこともあったそうです。
ちなみに終電を逃してタクシーなどを使った場合の交通費の支給に関しては法律では定められておらず、雇用形態に関係なく就業規則に言及があるか次第になります。
言及がなければ交通費は残念ながらすべて自腹になります。
終業から翌日の始業までの『インターバル』を気にしよう
このように残業が長引くと帰っても寝るだけ、ひどいと睡眠時間も確保できずに寝不足でまた出勤を迎えてしまう可能性もあります。そのため健康面を考えると退勤から翌日の出勤までの間に通勤時間と睡眠時間に加えて趣味などの時間まであるのが理想的です。
厚生労働省においては『勤務間インターバル制度』という制度を定めています。
「勤務間インターバル」制度とは、1日の勤務終了後、翌日の出社までの間に、一定時間以上の休息時間(インターバル)を設けることで、働く方の生活時間や睡眠時間を確保するものです。
労働者が日々働くにあたり、必ず一定の休息時間を取れるようにする、というこの考え方に関心が高まっています。
具体的な時間までは定められていませんが、終業から翌日の出社まで11時間を推奨しています。
勤務間インターバル制度の導入事例を見る限りは10~11時間くらいが多い印象ですね。一部ですが8~9時間の企業もあります。
僕の場合は特に塾講師時代に深夜まで残業した翌日、午前中から授業の日程が特に夏期講習や冬期講習でありましたが、インターバルが短いと翌日の出社時も疲れがとり切れない印象でした。
個人的な体感だとインターバルの時間は10~11時間以上は欲しいところです。
インターバルの短さは長時間労働や体調不良につながる
一概には言えませんがインターバルの時間が短いということはそれだけ職場において長時間労働が常態化しているとも取れます。そして長時間労働が続けばそれだけ体調を崩すリスクも上がります。
僕も特に塾講師時代においては長時間労働、繁忙期にはいわゆる過労死ラインに近いレベルの残業をこなしていたこともありました。その結果、前職で患った過敏性腸症候群を再発したり、自律神経の乱れなどから安定剤を毎日服用しなければ体調を維持できない状態になるなど体調面においては散々な目に遭いました。
まとめ
- 地方の企業だと車通勤が多いため残業を考慮せずに残業できてしまい、結果残業時間が多くなる可能性もある
- 厚生労働省は勤務間インターバル制度を提唱している
- 終業から翌日の始業までの時間のことだが、概ね10~11時間以上が推奨されている
- インターバルの時間が短いということはそれだけ労働時間が長いとも取れる
- 労働時間、残業が多いと体調不良のリスクがある
都会と違い地方は車通勤が多いため、終電を気にせず残業ができてしまいます。それがときには長時間労働を誘発しやすい側面もあると考えられます。
残業以降の時間帯となれば会社によっては相当な時間の残業になりますし、帰ったところで睡眠時間の確保も怪しく厚生労働省で提唱している勤務間インターバル制度に則さない働き方になってしまいます。
夜遅くまでの労働や終業から翌日までの始業の時間が短いと本当に疲れます。
ぜひ適切な労働時間内で働いてほしいと思います。