著者:長池涼太(ブラック企業研究家)
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僕は正社員の塾講師として4年働いた末に辞めました。
辞めるときはお金のや世間体などいろんなことで悩みましたが、一番悩んだのが「辞める時期」。
塾講師の前の派遣事務のときは派遣会社も介して退職の意思を伝えてから1週間で退職できましたが、塾講師は退職にあたっていわゆるの暗黙のルールが存在します。
いつでも辞められるわけではないかもしれない、そんな塾講師の辞めるタイミングについて解説しました。
「長時間労働がつらい…」「給料が低い…」など様々な理由で塾講師を辞めたいと考えている人は多いです。
塾以外の一般企業であれば、退職の意思を会社に伝えたり、会社に退職願を提出するなどすれば法的にはいつでもやめることができます。
塾も同じく民間企業などで理論上は会社に退職の意思を伝えたり、退職願を出せば理論上はいつでも辞めることは可能です。
ただしいわゆる暗黙のルールみたいなものがあり、塾業界は2月や3月の年度末に合わせて辞めることが一般的になっています。
多くの塾は新年度開始に合わせて年間の授業などのスケジュール・シフトを組みます。
塾での仕事の多くはシフトをもとに動きますし、特に地方の中小企業クラスの塾は教室や生徒の数に対して社員の数を最低限に抑える傾向があります。
塾によっては社員の数と教室の数がほぼ同じなんて塾もあります。
そのため下手に年度の途中で辞めてしまうと、授業が回しづらくなったり残った人の負担が増すことになります。
逆にいえば、最後までやりきって年度末に合わせて退職すれば会社や授業などへの悪影響も出にくいため、よほどの事情がなければ円満に辞めたい方は年度末(2月~3月)に合わせて辞めることをオススメします。
辞める時期がほぼ決まっているので、逆算して転職活動の流れをくむことは可能です。
塾での授業は年間のシフトを組んだうえで、授業が回っていることが多いです。
そのため、6月や10月など学期の途中で講師が辞めてしまうと、代わりの講師を確保しないと授業をする人がいなくなってしまい混乱が生じます。
また夏期講習や冬期講習、春期講習も生徒の申し込みが増えるため、普段の授業より生徒の数が増えることが多いです。
そのため、講習期間中は普段より多くの講師が必要になったり、大学生のアルバイトの重要性も上がってきます。
講習前に辞めてしまうと、生徒の数に対して講師の数が少ないという事態になってしまいます。
民法では期間の定めのない雇用契約については、いつでも解約の申入れをすることができるとされており、解約の申入れの日から、2週間で終了することとなっていますので、会社の同意がなければ退職できないというものではありません(民法第627条)。
なお、会社の就業規則に退職について規定されている場合は、原則として就業規則の規定が適用されますので一度確認してみてください(就業規則で極端に長い退職申入れ期間を定めている場合などは、労働者の退職の自由が極度に制限され、公序良俗の見地から無効とされる場合もあります。)。
退職・解雇・雇止めQ&A|大阪労働局
退職の法的なことは民法627条で言及されており、理論上は2週間前に退職の意思を伝えていれば問題ありません。
実際僕も塾講師の前は建設会社で事務をやっていましたが、退職の意思を伝えてから1週間ほどで退職ができました。
ただし塾は先述のように年度初めに年間のスケジュールを組んで誰がいつどの授業を担当するかも決めてしまうことが多いため、年度の途中での退職はあまりいい顔をされません。
ただしうつ病などの精神疾患を患ったり、パワハラなどを受けている場合は年度末までなど言ってられないので早めに休職や退職などの手を打ちましょう。
精神疾患やパワハラなどは例外ですが、特に会社に大きな問題がなく心身ともに余裕があれば年度末に辞めるのをオススメします。
そして辞める意思を伝えるタイミングも、あまり直前になってしまうと会社側も次年度の人事やシフトを考えるのに混乱することも考えられます。
会社にもよりますが、およそ3か月前(年内)には辞める旨を伝えておくのが無難だと考えられます。
いつまでに退職の意思を伝えるかや退職願を提出すべきかは、就業規則に記載があるはずなので確認しましょう。
僕の会社は、「退職の1か月前までに退職願を提出すること」と書いてありました。
ちなみに学校の教員においては11月~12月ごろに来年度の希望(異動はもちろん退職をふくむ)を聞かれる機会があり、そこで退職に意思を伝えることもあるそうです。
塾講師の退職理由としてよく上位に挙がるのが「労働時間の長さ(残業の多さ)」
労働基準法では「1日8時間」が基本的な労働時間ですが、塾講師は労働時間が長く1日12時間以上働くことも多々あります。
また、塾は仕事が終わる定時が21時もしくは22時のところが多いですが、定時や定時の10分前くらいまで授業をやっていることも多く、生徒のお見送りや質問の対応、保護者対応などがあれば定時で帰ることはまず不可能です。
塾の仕事は残業ありきで成り立っているといっても過言ではありません。
残業をちょっとすれば日付も変わるので、塾講師の生活習慣自体が体への負担が大きいです。
アルバイトの場合も、勉強を教えるのはもちろん授業の準備や授業前後の質問対応、授業の報告書の記入などもあるため、意外と授業以外のことに時間を割くこともあります。
労働時間が長いだけでも塾講師は体力を使う仕事なことは想像できるかもしれませんが、加えて多くの塾は休みが少ない傾向にもあります。
計算上は週休2日を年間続けていれば年間休日が100日は超えますが、塾で年間休日が100日を超えてくるのはかなり少ないです。
全国展開しているような大手塾はまだマシですが、地方の塾だと休みが少ない印象です。
実際、昔ですが労働基準監督署の監査、指導が入った塾もあったので…。
僕がいた塾も正社員1年目こそは100日をぎりぎり超えましたが、2年目以降は一気に休みが減って年間休日80日くらい。
通常授業の期間中など年の大半は週休1日で、お盆やゴールデンウィークに5日~1週間くらいの連休があるくらいでした。
ちなみに年末年始は休むか営業するかは分かれますが、僕がいた塾は受験生は年末年始の特訓授業に割り当てられていたため、大みそかや元日も出勤していました。
塾はアルバイトの時給も飲食店など他の業種と比べれば高い傾向にありますし、正社員の初任給も高めな傾向にあります。
僕は茨城県内の塾でしたが、初任給は20万円は超えていました。
僕が就職したのは2011年で、当時は初任給で20万円を超えるところは意外と多くはなかった印象。
塾は低くても初任給は20万円は割らず、高いところで初任給25万円くらい。
当時の大卒の公務員の給料が18万円くらいだったので、塾講師の初任給はそれなりに高いと思ってました。
そのため、初任給だけを見れば案外悪くはないですが、問題は『昇給』
僕がいた塾はキャリアを重ねても決まった昇給などはなく、当時の上司によると教室長などに昇格しても手当はあってもすずめの涙とのことでした。
塾講師は一般的に、
- 講師
- 教室長
- エリアマネージャー(エリア長)
とステップアップしていくのが一般的です。
他の塾から転職してきた方も同じような話をしていて、悪い意味で年功序列が残っている業界で20代~30代の間は大きな昇給は期待できないとのことでした。
例えば僕の10歳上の上司(科目のトップ)が、当時平社員だった僕と給与がほとんど変わらなかったのは非常に大きな衝撃でした。
ちなみに僕は入社から辞めるまで(23歳~27歳まで)年収はずっと300万円手前でした。
学校現場では時々『モンスターペアレント』と呼ばれる親が話題になります。
学校に対して、言い掛かりといえるような理不尽な要求、苦情、文句、非難などを繰り返す保護者を意味する和製英語。直接担任の教員にぶつける場合が多いが、校長、教育委員会など、より権限の強いところにクレームを持ち込んで、間接的に教員に圧力をかける場合も増えている。
モンスターペアレントとは コトバンク
モンスターペアレントは学校において理不尽・過大な要求をする保護者を指しますが、塾でもモンスターペアレントはまれにいます。
僕と同じ教室に入っていた後輩が遭遇したことがあり、電話でものすごくきついことを言われていたみたいでパニックになっていました。
電話が切れてはかかってきての繰り返しだったので、上司にも相談をして上司などさらに上の人に対応してもらいました。
僕個人としてはモンスターペアレントに遭遇したのは4年間の塾講師生活でこの1回きりでしたが、モンスターペアレントまではいかずとも言動にトゲのある保護者や人の話を聞かない保護者も意外といます。
保護者の接し方も、ときには細心の注意を払わなければいけません。
ただし普段から生徒や保護者と信頼関係をちゃんと築いていればトラブルは防げます。
個人的な印象としては、田舎の教室ほどモンスターペアレントが少なく、都会の地域の教室ほどモンスターペアレントの遭遇率は高い印象です。
まずは普段からしっかり、生徒や保護者とコミュニケーションをとることが大事ですね。
特に規模の小さい塾だと事務員を雇っていないところも多いため事務作業も講師が行うこともあります。
講師、事務、教室長(マネージャー)みたくしっかりと分業されている塾は、全国展開している大手や各都道府県の最大手クラスの塾に限られます。
そのため、地方の多くの塾はあらゆる業務を講師が授業と並行しながらやることが多いです。
当然仕事量が膨大になるため、残業が多いなどにもつながるのです。
塾講師は意外と『何でも屋』の要素が強いです。
特に地方の塾ほど授業から事務、マネージャーまで様々なことを兼務する傾向があります。
他の塾の話も聞いた感じだとワンマン経営な塾は意外と多い印象です。
特に地方の塾だと人事部や総務部などの部署がないことも多く、社長が全権を握っている会社も多いです。
カリスマ性があったりなど有能な社長であればまだいいのですが、多くの社長は現場の意見も聞かず異論は突っぱねるだけなど悪い意味でワンマンな要素が強いです。
そのため形式上の会議はやっても社員が意見することもできず、現場を見ていない社長の独断と偏見で動いてしまうことも多々あります。
ちなみに個人的な見抜き方としては、塾のチラシで社長(塾長)が異様に目立っている塾は地雷かなと思っています。もちろん良い塾もあるかもしれませんが、ワンマンな要素が良い方向に作用するか悪い方向に作用するか…。
僕がいた塾は、社内のナンバー2の方ですら社長に意見できなかったです。
ここまでは正社員の退職理由を紹介しましたが、大学生のアルバイトについても特有の退職理由はあります。
よくあるのが学業との両立。
塾講師のアルバイトは夜に入ることがほとんどのため、大学の授業と時間がぶつかることはあまりないですが、昼に授業をやって夜に塾のアルバイトとなると意外と体力を使います。
また、塾講師は教育学部など教育を専攻している学生が多いですが、特に教員志望の場合は教育実習もあるのでより忙しくなります。
さらに講習中は一時的に生徒の数が一気に増えるため、特に個別指導塾の場合は社員からも「たくさんのコマに入ってくれ!」と頼まれることも多々あります。
特に理系の場合は実験や実習などでかなりの時間を大学に費やすため、よりスケジュール管理もしっかりしなければならず学業とアルバイトの両立はより神経をつかいます。
大学生につきものなのが『就職活動』ですよね。
ここ数年はインターンシップなどもあり、就活開始の時期はどんどん早まっています。
就職活動も労力や体力、時間を浪費するため塾のアルバイトとの両立は意外と難しかったりします。
塾のアルバイトを辞めるまではいかずとも、就活が始まったら塾のアルバイトに入ることが少なくなるため、特に就職活動が始まってからの塾のアルバイトは気を使うことも多いです。
辞めるというよりは最後までやり切ったとパターンですが、ある意味理想としては大学生の間ずっとアルバイトをやりきって大学卒業にともなってアルバイトを辞めるという形です。
円満退職みたいなもので、会社側も気持ちよくアルバイトの大学生を送り出せますね。
ちなみに大学を卒業して、アルバイトをしていた塾に社員として就職するケースもあります。
授業などの業務を実際にやってるので、社員になっても未経験よりはスムーズに会社にとけこめそうですね。
大学生が個別指導でアルバイトに入る場合、応募や採用の際に希望の科目を聞いてその科目を担当することになります。
例えば文系の学部に通っていて国語、社会、英語は大丈夫だから担当するけど、数学と理科は苦手だから担当しないみたいな。
ただ塾側が人手不足に陥ってしまうと必ずしもそうはいかず、本来担当ではない科目をアルバイトにやらせざる得ないこともまれにあります。
万が一苦手な科目を担当することになったら冷や汗ものですよね。
実は僕も社員で集団授業担当ながら臨時で個別指導、しかも本来の数学理科ではなく英語担当で入ったことがありました。
なんとこなしましたが、普段と違う科目を教えるのは神経をつかいます…。
この辺は社員、特に所属している教室長の腕次第なところもあります。
教室長がちゃんとしていれば、担当外の科目を担当することはまずありません。
また、塾は同じ系列の塾でも教室(教室長)によって細かい方針や雰囲気などはまるで違ってきます。
上手く人間関係を築けたり、良い上司に当たれば非常にやりやすいのですが、万が一面倒な上司にあたってしまうと非常にストレスです。
社員の立場としても、教室長の当たりはずれはあると感じていました(笑)
塾講師は会社に辞めることを伝えてから実際に退職をするまで2,3ヶ月以上の間が空くことが一般的です。
退職が決まったとはいえ、塾講師であることに変わりはないため授業は通常通りにこなします。
ここで一番やってはいけないことが、「辞めるのが決まったからと気を抜いて、授業にも手を抜いてしまうこと」
生徒からの信頼を失うことはもちろん、会社からしても迷惑ですからね。
生徒にとってはあくまで一人の『先生』なので、不満があったとしてもグッとこらえて辞めるまでちゃんと授業・業務は行いましょう。
当然ですが塾講師を辞めたあと、元々担当していたクラスや生徒はほかの講師が担当することになります。
辞めることが決まったら自分の担当していたクラスや生徒について、
- 各生徒の学力
- 各生徒の性格(特に個別指導)
- クラス全体の雰囲気(集団授業)
- 各科目の進度の状況
などの内容を後任の講師に引き継ぎをしておくことで、新しく担当した講師も生徒の関係がスムーズに築きやすくなります。
年数重ねても、初見のクラスや生徒や講師側も少なからず緊張はありますからね。
ほかの業界と比べると塾業界は人がよく辞めます。
実際に厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況(平成29年3月卒業者の状況)」の調査では、塾業界(教育・学習支援業)の大卒の新卒の3年以内の離職率が45.6%を記録しており、これは業界ごとで見ると3番目に高い数字です。
45.6%は平成29年の数字ですが他の年も数値は大きく変わらず、他業界と比べると常に上位を維持しています。
宿泊業・飲食サービス業 | 52.6% |
生活関連サービス業・娯楽業 | 46.2% |
教育・学習支援業 | 45.6% |
小売業 | 39.3% |
医療、福祉 | 38.4% |
僕も4年間塾講師をやっていましたが当たっていると思いますし、特に僕がいた当時の20代だった若手は僕が辞めた前後でほぼ全員が辞めています。
塾業界以外に農業や建設業界でも働いた経験はありますが、人の入れ替わりは塾が一番激しかった印象です。
中途採用をしている塾も多いため、若手が辞めたところでトータルの人数はそこまで変化しないことが多いです。
求人もハローワークだろうと転職サイトだろうと、常に何かしら塾講師の求人は見かけることが多いです。
ただし、離職率は高いと言っても塾業界内での転職を繰り返し、異業種への転職が非常に少ないのは他の業界に見られない特徴でもあります。
ネット上で「塾講師は結婚が難しい」「婚期を逃してズルズルいく」という意見が見られました。
これも100%とは断言しませんが、間違っていないと感じています。
- そもそも休みが少ない
- 基本的に平日休み(塾によっては日曜定休のところもある)
- 有給休暇すらない塾も多い(特に地方の中小企業以下の規模の塾)
- 昇給がそんなにない(金銭的に厳しい)
- デートの時間がない(仕事終わりとなると深夜なので厳しい)
などが主な理由と考えられます。
同年代の同僚と恋バナになることもほとんどなかったですし、特に20~30代の若手社員だと結婚している人はほとんどいなかった印象です。
そもそも普段は週休1日なことが多いですし、有給休暇がない塾も多いため時間的にかなり難しいです。
昔の話らしいですが、「10日くらい家に帰らなかった」なんて言ってた上司もいたくらいです。
なお、いくら恋に飢えているからといって、生徒を恋愛対象として見ないようにしましょう。
生徒については親密になりすぎて恋愛関係に発展してしまうと会社をクビ(最低でも減給)になったり、保護者や会社から訴えられる可能性もあるため適度な距離感は保つようにしましょう。
LINEなど連絡先の交換は原則NGです。
ここまで塾講師の辛さを解説してきましたが、それでも塾講師を続けている人がいるのも事実です。
僕も実は正社員になって2年目の途中には激務で辞めようと思っていましたが、当時受け持っていた中1のクラスがすごくいいクラスでした。
この子たちの卒業は見届けたい!
そんな感情も芽生えてきて、この中1のクラスが卒業するタイミング(正社員として4年やりきる)で辞めようと思いました。
結果的には、このクラスは中3になる年は異動によって担当を外れてしまいましたが、生徒の頑張りや生徒と接する楽しさがモチベーション維持の一番の要因だったと思います。
塾もブラックな業界でつらいことが多いですが、同時に生徒に救われることも多いです。
「生徒と接するのが楽しい!」「生徒の成長を見届けることにやりがいを感じる!」と思っている塾講師はかなり多いです。
僕も仕事で心が折れそうになったことは何度もありましたが、生徒に救われたと思います。
- 正社員で塾講師を辞めるときは、基本的に年度末に合わせて辞めるのが一般的
- 代理の講師の確保などもあり授業期間の途中は辞めるのが難しい
- 特にアルバイトの場合は講習で人手が必要になるため、講習前に辞めるのは難しい
- 正社員で塾講師を辞める理由は『労働時間が長すぎる』『休みが少ない』『給料が上がらない』など
- アルバイトの塾講師を辞める理由は『学業や就職活動との両立が困難』
- 辞めるのが決まっても授業に手を抜いてはいけない。次の担当の人に引継ぎはしっかりとする
アルバイトも多少の縛りはありますが、特に正社員の塾講師の場合はある程度辞めるタイミングも神経を使うことになります。
ただ、ポジティブに考えれば年度末という辞める時期は決めやすいので、転職活動などを逆算して考えることができます。
休みが少ないので在職中に転職先を決めるのは難しいですが、在職中でもハローワークやジョブカフェで相談に乗ってもらったり、転職サイトで情報を集めるなど小さなことでもできることはあります。
辞める時期がある程度決まってることを逆手にとって、できることからやっていきましょう。