塾講師=夜型!塾講師のライフスタイルは特殊です

著者:長池涼太(ブラック企業研究家)

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

僕は4年間正社員の塾講師として働いていましたが、良くも悪くも塾講師は変わった仕事だと感じていました。

特に思ったのが『夜型』の要素が強い仕事ということ。

今はフリーランスになり夜中まで仕事することはないですが、塾講師だったころは毎日のように夜中まで働いていたり寝るのも夜明けごろという生活を送っていました。

今回は塾講師としての仕事や生活を『夜型』をテーマに解説しています。

塾講師の1日のタイムスケジュール

通常時(講習時以外)

塾講師のタイムスケジュール
通常の授業期間中のタイムスケジュール

多くの塾が22時が定時になっています。

ただし22時前まで授業をやっており、生徒の送り迎えや保護者対応なども考えると定時で帰るのは現実的ではありません。

そのため、塾講師は残業ゼロはほぼ不可能と思った方がいいです。

そして、残業をしていればあっという間に深夜なので、日付をまたぐこともよくあります。

僕の場合は家から車で1時間弱かかる教室での授業が多かったため行き帰りの時間もかかりました。

帰ってから夕食を食べ、お風呂に入るなどしているとあっという間に夜中の3時4時となってしまいます。

りょうた
りょうた

特に夏は、空が明るくなり夜明けごろに就寝することもよくありました。

加えて当時は過労からかベッドに入っても1,2時間寝付けないこともよくあったため、実際の睡眠時間はもっと短かったです。

注目

細かいスケジュールは塾により異なりますが、昼出勤や授業の時間などはだいたいどこの塾も同じです。

退勤時間は塾によりだいぶ違うみたいで、某塾では22時が定時としながらも深夜0時までは確実に拘束(帰れない)とのことでした。(by某塾から転職してきた人。残業手当が出るかは不明)

僕がいた塾はこのようなきつい縛りはなかったですが、仕事量を考えるとどうやっても1~2時間程度の残業はしないと終わらないレベルでした。

講習期間中

講習期間中のタイムスケジュール
講習期間中のタイムスケジュール

学校が夏休み、冬休み、春休みの期間中は各塾で講習(夏期講習、冬期講習、春期講習)が開催されます。

講習中は普段の授業とは違い、朝から授業が入ることもあります。

そのうえで普段通り22時まで授業が入っているため、普段より授業時間(労働時間)もかなり長くなります

そのため、講習期間中は講師にとっても体力勝負です。

当時は3~4時間睡眠な日も多く、今思うとかなりハードな生活をしていたと思います。

残業の多い時期

仕事量は学校の定期テストや入試のシーズンと連動するイメージです。

例えば春(3月~4月)は年度が切り替わって、生徒がまだそこまで多くなかったり、試験も少ないのでそこまで残業は多くなかったです。

りょうた
りょうた

塾にもよりますが、多くの塾は2月をもって受験生の学年(中3)は塾を卒業して、3月から塾では新年度とするところが多いです。

一方で定期試験のある時期(5月もしくは6月以降)や夏期講習などの講習期間中や1~2月の受験シーズンは、テスト対策などもあり仕事量や残業もかなり増えました。

残業が少ない時期

  • 受験生卒業、年度が切り替わり生徒数が減った時期
    (3月~4月。受験生の卒業で生徒が減るのと定期テストなどイベントが少ないため)

残業が多い時期

  • 受験シーズン
    (1~2月。通常授業に加えて特訓授業もフル稼働)
  • 定期テストのある時期
    (テスト対策の補習やテキスト作りなどのため)
  • 講習期間中
    (夏期講習、冬期講習、春期講習。労働時間が長い)

加えて塾内で説明会などを設けていれば、準備や資料作りなどの業務も加わるので残業が増えます。

りょうた
りょうた

ちなみに僕は突然社長から「説明会の資料をイチから作れ!」という無茶ぶりで、1日で6時間の残業をしたことがありました。

夜型生活の特徴

友人と予定が合わない

一番感じたのが友人と遊びに行きたくても、タイミングが合わないこと。

飲み会などは僕が休みの日だったら行けたのですが、仕事の日だと仕事終わりに行こうにも到着が深夜になってしまうため行くのが難しかったです。

また、休みも基本的には平日休みで土日休みは講習中などに限られていたため、特に土日休みの友人と予定を合わせるのは至難の業でした。

りょうた
りょうた

僕が仕事の日にご飯に誘われたこともありましたが、間に合いませんでした。

注目

中には土日もしくは日曜日が休みの塾もあります。

細かいところは会社にもよりますが、僕がいた塾は

  • ゴールデンウィーク(1週間くらい)
  • お盆(5日くらい)
  • 講習後の数日(3日~1週間)

は連休が取れたので、友人と会うとすればこのタイミングでした。

逆にこれ以外の時期は、ほぼ年中週休1日のため友人と予定を合わせるのは難しかったです。

りょうた
りょうた

年末年始は塾によって全部休みかフル出勤かの2極化でした。

僕がいた塾は、大晦日や元日もふくめて年末年始はフル稼働だったため、年が明けた感覚を味わうこともできませんでした(笑)

早起きの必要がないから楽?

塾講師って早起きしなくていいから楽だよね?
とらえ方によります。確かに早起きはしなくていいですが、夜中まで仕事したぶん寝起きが遅くなるだけともいえるので…。

塾講師は出勤時間が昼過ぎになることが多いため、一般的な会社員と違って早起きしたり満員電車に揺られながらの出勤はあまりありません。

うらやましいと言われることも多いですが、実際は夜中まで仕事をして寝る時間が遅くなってそのぶん起きる時間も遅くなっているだけです。

早起きの必要がない

寝起きの時間がズレるだけで、特におトクなわけではない

りょうた
りょうた

結局はどうとらえるかですね。

ご飯食べるにも仕事終わりに行ける店が少ない

一般的な会社員だと、仕事帰りに同僚などと居酒屋などに行って飲みに行くなんて人もいると思います。

塾講師だとこうはいきません。

ちょっと残業があれば退勤が深夜になるため、ご飯を食べようとなっても営業している飲食店なども非常に少ないです

僕が塾講師をやっていたころでいうと、仕事帰りに寄れるのは24時間営業のコンビニやドラッグストアくらいでした。

あとは、夜中まで営業している居酒屋など一部の飲食店とか。

ほとんどのお店は閉まっていたため、仕事帰りにどこかに寄るというのがあまりありませんでした。

りょうた
りょうた

俗にいう『アフターファイブ』のことですが、塾講師には無縁の話です。

体調管理に人一倍気をつける必要がある

この点は個人的な感覚ですが、夜型の生活はある意味本来の人の生活を捻じ曲げた生活です。

朝型の生活と比べると夜型の生活は体調を崩しやすい部分も少なからずあると思います。

もちろん夜型でも夜型なりに食事や睡眠をとってしっかり休んでいれば問題ないですが、特に塾講師は労働時間が長くなったり休みが少ないことが多いです。

実際僕も過労で自律神経がやられたり、前職(派遣事務)で患った過敏性腸症候群を再発したり、しまいにはドクターストップがかかるまで体調が悪化したことがありました。

もらった薬
当時使っていた薬

僕の場合は1年の大半が週休1日だったり、残業も月で50時間以上あったので、今考えれば体調を崩して当たり前の生活でした。

りょうた
りょうた

実際、塾講師は体力勝負な仕事で、そのためか業界全体を見ても女性の社員は非常に少ない印象です。

僕がいた塾も、割合でいうと女性社員は1割くらいでした。

塾講師もアルバイトならそこまで夜型にはならないかも

夜型は大変な印象もお持ちかもしれませんが、今回の話はあくまで『正社員』の話。

アルバイトも夜に授業することはありますが、正社員のような大きな残業はなく授業が終わった後にちょっと授業を報告を書いて提出すればすぐ帰れることも多いです。

僕の知人の大学生も塾講師(個別指導)のアルバイトはしていますが、授業後の残業もそんなにはないみたいです。

塾のバイトのトラブルもある?

ごく一部の塾(特に個別指導の塾)ですが、アルバイトにも会議に出させてそのうえ会議に出たぶんの賃金を支払わないなど労働トラブルも起きたことがあります。
(2,3時間の会議に出させられて、50円しかもらえなかったケースなどがあるそうです)

他にも授業前後の準備や報告書の作成は給料にふくまれない、大学の試験やゼミなどがあるのに休ませてもらえない、アルバイトなのにガッツリ残業があるなどもあるそうです。

万が一、塾のバイトで労働問題でお困りの方は個別指導塾ユニオンで相談などの対応はしてくれるみたいです。

逆に言えば正社員の塾講師はかなりハードです。

塾講師は夜型になりがちなのでより体調管理をしっかり

記事のまとめ
  • 塾講師は勤務体系上、どうしても夜型の生活になってしまう
  • 特に講習期間中は、朝から深夜まで仕事なことも多くハード
  • 定期テスト、入試シーズンなどは特に残業も多く、夜中まで仕事していることも多い
  • 夜型の生活は早起きの必要はない一方、友人と予定が合わなかったり、仕事帰りに寄れる場所が少ないというデメリットもある
  • アルバイトであれば残業も多くないため、そこまで夜型にはならないことが多い

塾講師は業界として夜型の仕事であることは間違いなく、夜型の生活の中でいかに体調管理をするかもポイントになってきます。

夜型の仕事や生活が一概に悪いというわけではないですが、ある意味本来人間が持つ生活サイクルに逆行はしているので、体調を崩しやすい側面はありますし、人一倍体調管理に気をつかう必要はあると思います。

塾講師だけの話でもないですが、夜型の仕事をしたり夜遅くまで仕事をする人は、人一倍体調管理に注意しましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA