ちょっと今から仕事やめてくるの映画はブラック企業のリアルを突いてる

ちょっと今から仕事やめてくる

先日、映画「ちょっと今から仕事やめてくる」を観てきました。

 

 

www.ryota-freedom.com

原作小説とコミックスと読んだ上で今回は映画に行ってきました。

原作を読んだころは映画ほどではないけど、仕事に苦しんでいる頃だったので、一回読んで他人事ではないなと思いました。

そして、改めて映画を観てみると、いろいろ感じたこともありました。 

 

※ネタバレあります。 
 

  

原作との違い

話の流れとか設定とかを頭に入れていましたが、細かいところがいろいろ変わっていました。

主なところだと、

 

・青山隆の先輩の五十嵐が原作では男性だけど、映画では女性

・ヤマモトの両親が映画だと亡くなっており、その関係でヤマモトは孤児院で育った。ちなみに原作で孤児院は一切出てこない

・原作ではヤマモトは最後にカウンセラーになるけど、映画ではバヌアツで先生をやっている

・映画では青山が実家に帰省する。原作では実家でのやりとりがすべて電話でされている

 

といった違いでした。その関係で少し話の流れや順序が原作と違う所もありましたが、核になるところはそこまで変化はありませんでした。

 

 

自分に置き換えるとゾッとする 

追い詰められ、そして見捨てられる

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話の途中で、青山が仕事でミスを犯して会社に損害を与えてしまうシーンがありました。

それで部長がブチ切れてしまいには、青山に土下座をさせるシーン。

 

ひたすら部長や部署の人全員に向かって「申し訳ありませんでした!」と叫びながら何度も土下座するシーンは戦慄したというか何とも言えないところでした。

 

しまいには、憧れていた先輩にも見放されて、ついに青山は会社のビルから飛び降りる決意をしてしまいました。

 

ブラック企業のリアル

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映画『ちょっと今から仕事やめてくる』ヤマモト必要度診断

 

映画で特に印象的だったのが、吉田鋼太郎さん演じる部長が登場の大半、部下(ほぼ青山)を怒鳴っているところでした。

パンフレットの中でも吉田さんは、「共感するところはほぼありませんが」と話していたくらいですが、確かにあの上司の下でずっと働いてたらそりゃ精神も病むよなー、と思いながら観てました。

 

原作やコミックでも怒鳴るシーンはけっこうありますが、映画で映像化されるとより状況が伝わりますね。

僕が塾講師をやっていた時も、社長を怒らせるとありとあらゆる暴言を吐かれましたが、映画を観て上には上がいるなと思いました(笑)

 

ただ、友人とかに話を聞いたりネットの口コミとかを見ていると、意外とこのクラスの上司はいるようですね・・・。

日本の闇を感じました。写真の社訓なんかも、冒頭のシーンにて部署の人全員で復唱したりとか。 

 

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感じ取ってほしいこと

あなたが死んで悲しむ人

そんなブラック企業に切り込んだ映画ですが、僕が原作含め一番心に残ったセリフ。

 

「なあ、隆。お前は今、自分の気持ちばっかり考えてるけどさ。一回でも、残された者の気持ち考えたことあるか?なんで助けてあげられなかったって、一生後悔しながら生きていく人間の気持ち、考えたことあるか?」

 ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫)

 

青山がビルから飛び降りそうになった時に、ヤマモトが言った言葉でした。

ヤマモト本人も、ブラック企業に勤めていた兄弟が飛び降り自殺をしているので、なおさら言葉に深みがありました。

 

原作でこれを読んだ当時、僕はまだ塾講師として働いていましたが、ちょうど一番精神的にも身体的にもきてた時期でした。

 

自殺とはニュアンスが違いますが、「消えてなくなりたい」みたいなことはたまに考えてたりはしました。 

ここで言っている残された者とは、話の中では「家族」をさしていましたが、僕は加えて友人の顔が浮かびました。

 

また次、元気に会うためにここでくたばってはいけないなと思い、辛いながらも辞めるまで仕事をやりぬきました。 

特に辞める前の1年間は、いろんな友人と再会しましたからね。 

 

何(誰)のための人生?

もう一つ印象に残った言葉。原作・コミックで青山が部長に言ったこと。

 

俺の人生は、お前のためにあるんでも、この会社のためにあるんでもねえ。俺の人生はなあ、俺と、俺の周りの大切な人のためにあるんだよ!

 ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫)

 

原作とコミックでは怒鳴る部長に応戦する形で、青山が言った言葉です。

(ちなみに映画も終盤で部長と対峙するシーンはありましたが、こんなに激しい口調ではなく、穏やかな感じでした) 

 

特に最初の方は、見るからに無気力だった青山。この頃はただ家と会社を往復するだけで本人もまるで生きていると意味がさっぱり分からなかったことでしょう。 

でも最後にはこういった形で、自分なりには生きる意味を見いだせました

 

会社に限った話ではないけど、意図しない人に人生を握られるというのは嫌な物です。

自分のしたいように行き、自分や家族や友人、恋人など、自分が大切に思っている人を幸せにできればいいのかなと思います。

(もし家族や友人などと険悪・・・ということなら自分本位でも良いでしょう)

 

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まとめ。辞めることは必ずしも悪いことじゃない 

会社に関しては、よく世間では「とりあえず3年は勤めろ」みたいなことをよく言われています。

僕は塾を辞めようかなと思ったときはまだ3年経っておらず、結局2年粘って、4年間会社にいました。

 

会社によっては経験を重視し、3年と言わず長く前の会社にいたような人じゃないと採用しない方針もあるみたいですが、一方でその辺にあまりとらわれない会社もあるなとは感じています。(数的には前者の方が多いかもしれませんが)

 

ただこの映画みたいなブラック企業で、身体なり精神をやられるレベルまで3年とか頑張るくらいなら、いっそすぐに辞めた方が良いと思います

治療とかいろいろあるでしょうしね。

 

会社も探せばいっぱいあるし、今の時代は会社に属さなくても生活するのもやろうと思えばできますからね。その辺は自分の適性を見て各自で選べばいいでしょう。

 

もちろん良い会社であれば、そこにずっといるのも一つの選択肢としてアリです。

 

本人努力次第にもなりますが、辞める辞めないも含め、自分にはいろんな可能性があるということを少しでもわかってもらえるといいと思います。

同時に会社を経営したり、管理職をやっている人も実情を知る意味でも観てもらいたい映画です。