著者:長池涼太(ブラック企業研究家)
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- Webライターになりたい
- Webライターって稼げるでしょ
- フリーランスのWebライターになりたい!
このような話をTwitterを中心に各SNSで見かけます。
確かに軌道に乗ればブログより確実に大きく稼げますが、僕はライターをやることで病んだり、つぶれていった人もたくさん見てきました。そのためライターが人気がある仕事なのは理解しつつ、安易にライター勧めたくないとも思っています。
今回は僕が運営するブログコミュニティ『イバライター』のメンバーでWebライターの経験もある「つばささん」にライターの仕事や実態などを対談形式で聞きました。
この記事でわかること
- ライターを始めるキッカケと裏事情
- ライターの何が大変か?
- 家族がいるともっと大変
- ライターをやったことで得たもの
- これからライターをやりたい方へのアドバイス
- ブログコミュニティイバライターのいいところ
インタビューは2022年11月に実施したものです。
つばささんの自己紹介
2020年からWebライターを始めて2021年にイバライターを入りました。
現在は独立に向けて準備をしてる段階になります。
ライターを始めたきっかけ
ライター始めたきっかけはお金ですね。ライターを始めたころはパートをしていたんですが、収入が減ってしまったのでその保険で始めました。
ライターをフリー・専任でやってる方もいるんですけど、本業があって別に副業で何か足しになるようにって感じでやる人が多いですか?
そうですね。最初は副業からだんだん本業にっていう方が多いですね。私もその感じで始めました。
ライターを見て思うこと・ライターやってきつかったこと
納期調整が大変だった
Twitterでライターの方との接点があったり昔からいろんなライターを見てきたんですけど、思うのがライターをやったはいいんですけど、例えばお金が稼げないとか成果が出ないなど色々原因はあると思うんですけど、潰れたって方を見てきてるんです。
僕はライターってある意味すごい辛い仕事という印象を持ってますし、つばささんからもライターの話を聞いているんですけど、つばささん的にライターやっていてきつかったとかちょっとこれは心折れたみたいなエピソードってありますか?
いっぱいありますけど一番きつかったのは納期調整ですね。早く書ければ書けるほど仕事がどんどん降ってくるもので、前日に「明日の昼に入稿するので、明日の日中までに 3000文字書けるか?」っていう案件が飛んできたりとか。
1日で3000文字みたいな感じですね。
あとは「この3本、何日で書けますか?」って質問が飛んできて計算して「明日までに書けます!」って言ったら「じゃあ明日までで3本発注します」って言われて、泣きそうになりながら3本を書いたとかもありますよ。
1日で1個記事仕上げるとか、下手すると1日に複数記事みたいな感じなんですか?
もう本当にそんな感じでした。最大で月20本弱書いてた時期がありました。
月20本…。1日1記事やるくらいじゃないともう終わらないみたいな…。
子どもがいるとライターはより大変
あとは週4~5日で半日パートして帰ってきてから子どもの迎えまでと土日お休みでまとめて書くっていう感じでした。
結構ハードスケジュールですね。お子さんもいるということで、家のこととかありますよね。
僕はブロガーもやってる身で言うと、僕のブログ記事は平均3000~4000文字ぐらいなんですけど、それを1日で書くって考えると、僕は自分のブログでもキツイと思いました。
自分のブログを書くにあたって下調べすることがあるんですけど、2、3日で書けたらかなり早い方だと思うんで、それを1日とか2日でって考えるとめっちゃハードですよね。
ハードでしたね。しかもあまり出てない情報をもとに書くパターンが多かったので。よくAbemaとかでやってる番組の出演者の情報を書く企画だったので、出てる情報が少ないんですよね。
TwitterやFacebook、インスタとかを調べてとにかく書くっていう感じだったので、情報がないのが一番つらかったですね。
それは難しいですね。
僕はブログだと情報がないタイプの記事ってあんまりないですね。
働き方とかHSPとかなんですけど、その辺は情報が多くて、その中でもちろん独自性を出すっていうのは大事なんですけど、情報がないっていう状況が僕の場合はあまりなくて、ライターでも調べる時間も限られてくるから難しいですよね。
最後の方は慣れだったので、大体1 本1時間ぐらいでリサーチ時間でしたね。
ライターは楽だと誤解されがち
いろんなパターンがあると思うんですけど、ライターって書く仕事なので、極論タイピングができればできちゃうってイメージをお持ちの方が多いみたいですよね。
それでライターって例えば「会社辞めました!」とか「フリーランスなりたい!」って方が手を出すのが多いって僕は思ってるんですけど。
そうですね。ライターってデザインとかの知識がなくてもできると思うので、その感覚で私もライター始めたんですが、正直新しくライターを始めるって言う人がいたら止めます。
そうですよね。
僕もすでにいろいろ話は聞いてるんですけど、かなり大変でしたよね。
僕もライター歴が3年ですけど今年も何件かライターやってやっぱり大変だったと思っています。
世間一般の認識としてはライターって副業として人気、一番人気ぐらいですけど、うかつに我々はおすすめはできないですね。
子どもがいるとライターはより大変
納期があるぶん、例えばうちみたいに子どもがいるとコロナで学校が休みになっちゃったとか体調を崩して熱出したとか病院連れて行かなきゃいけないとか突発的なことが起こると、作業時間が取れないことが出てくるんです。
子どもがいるから「在宅ワークやりたい」っていう方、Webライターとか今だとWebデザインは流行ってるんですけど、ちょっと止めた方がいいと思う。
そうですね。
特にやっぱりお子さんいる方は結構難しいですよね。コロナとかでイレギュラーなことはありますし。
そんな中で特にライターなんて締め切りが絶対に存在する。僕みたく子どもがいなくても難しい話なんで、それで家族がいてお子さんがいて考える要素がいっぱいあると思うので、ライターって特に家族がいる方はなかなか難しいですよね。
大変だと思います。
ということでライターの大変さだけで何十分でも話ができると思うんですけど、それだとちょっと時間なくなっちゃうので次の質問にいきますね。
ライターをやってよかったこと、得られたもの
ここまでライターのネガティブというか大変という話をしたんですけど、逆にライターをやって得ることややって良かったことってどうですか?
ライターをやってて良かったのは、ライターをきっかけにいろんな縁ができたところですね。
例えばイバライターもそうなんですが、今は私はクラウドファウンティングのページ作成の依頼を主に受けていて、そのつながりで人脈がすごい広がったというか普段だったら出会うことがなかったかと思う。出会いとかそういう人たちとつながりができたところはライターをやってて良かったなと思いました。
ライターやって世界を広がったというかそういうことですよね。 ライターって成功してるライターももちろん僕は見てきてるんですけど、ライターとしての実績もそうなんですけど、むしろそれ以外の方が大きいのかな。いろんな意味で世界が広がったっていうのはよく聞くので。
イバライターに入ったのもきっかけはライターの話から話始まったんですよね。
それが始まりでしたね。
ライターはWordPressが使えると高単価になりやすい
これからライターやる方に向けてアドバイスやこういうことやるといいよとかもしあればお願いします。
ライターやってるとライティング技術を磨きたいと思うことがあるんですけど、正直ライティング技術ってひたすら記事を読むことで学べると思うんですね。自分の興味がある記事やブログをとにかく読んでるうちに必然的に得られると思います。
逆に私は写真撮影が苦手なんですけどブログに載せる写真とかによって反響の大きさとかは違ってくるのでライティング技術より撮影技術を身につけた方がいいのかなって思ったりもします。
あとはWordPressとSEOは必須なので早めにやった方がいいと思います。文字単価が1円以上の案件をとるにはWordPressとSEOは必須になってくるので、早い段階でイバライターのようなサークルとかで学んだりする方が多分効率よく稼げるようにはなると思います。
そもそも世界のサイトってWordPressが結構な割合を占めていて日本もだいたい同じような感じらしいので、いろんなサイトに触れようとするとWordPressって絶対出てくるんですよね。
出てきますよね。
アメブロとかのライター頼むってあまり聞かないのでWordPressのサイトでってのが多いかなっていうのと、単価の話もあったんですけどWordPressを使える人の方が単価が高い印象はあります。
だからWordPressの基本的な使い方、たとえば文字を書くとか画像を入れるとか基本的な操作はできた方が単価は高い傾向があるのかなと見てて感じます。
そうですね。文章を作るだけだと0.1円から0.5円ぐらいで、WordPressの操作ができればやっぱり1円前後で SEOがつくと2円前後とすごく差が出てくるので、少しの間に0.何円単位で構成とかを覚えてできると同時にSEOとかやってると高い文字単価に挑戦できるのかなと思います。
そうですね。ライターって単価もピンキリで高い人は文字単価10円超えることもあるらしくて、僕が以前やってた案件は単価3円~4円でしたし、つばささんだと以前は0.1円とかでしたよね。
先日ランサーズでライターの案件を調べたんですけど、案件が文字単価ごとにカテゴリー分けされてるページがあって軽く計算したら、案件全体の 6割から7割は文字単価1円は行かないんですよ。やっぱり0.1円くらいが多いみたいで文字単価2円を超えるのが2割もないぐらいだったんです。文字単価3、4円ってなると1%とかだったので、高単価を探すのは難しいと思います。
僕、実はランサーズなどのクラウドソーシングを使ってライターの仕事を取ったことが1回もなくて全部知り合いからなんですよ。今回のインタビューを撮影したのはコミュニティスペース本拠地ってところでその本拠地の母体の会社があるんですけど、 そこからライターの案件をもらったり、ライターを求めてるって知人が意外と多かったりするので、実は対面で仕事をもらったみたいなものです。
あと僕は持論としてライターやるならまずブログをやったほうがいいって思います。
WordPressの話もあったんですけどWordPressを使えるライターって重宝されるというのは分野に限らずある感じがしてて「じゃあWordPressの使い方をどこで学ぶか?」と思うと、1番手っ取り早いのが自分でブログをやることなんですよ。
そうですね。WordPressって触ってみないとわからないことが多いし、テーマによって若干操作方法が違うので、やっぱり自分でブログを運営することで手に入れる知識とかは大きいと思います。
そうなんですよね。
ブログ歴6年で最初の1年ぐらいはてなブログでやっててWordPressに移ったんですけど、初めてWordPressを触ったときは「どうやるのかな?」って戸惑いました。SANGOっていうテーマを5年ぐらい使ってるんですけど、当然全部のサイトがSANGOではなくてサイトによっていろんなテーマを使っています。
今ライターもやっていて、そのサイトがSANGOとは別のテーマを使ってるので文字の打ち方とか吹き出しを入れるとか画像を入れるとか細かい機能がテーマによってだいぶ変わってくるので、そこは毎回少し戸惑います。でも、自分のブログのテーマの使い方は一通り分かってるのでWordPressのテーマが違っても慣れれば大体対応はできるかなっていう感じですね。
ちなみに今だとSWELLが一番人気みたいでSANGOと2強ぐらい感じなんですよね。
私も個人のブログはSANGOなんですけど、SWELLでもないまた違うテーマでやっぱり手こずりますね。今はもう慣れたので使いやすくなってきたんですが、最初はもうわからなかったです。
そうなんですよね。
WordPressは最初だけ手間がかかるというのがね。最初のサーバーとかドメインを取るってところが始めるとそこも最初だけ手間がかかったりとか、僕みたく元々WordPress以外で僕みたいでやった方はWordPressに来たら最初は戸惑うと思うので。
だからライターやるために大切なことって色々あるんですけど、たとえばWordPressを使えるのは大事で「じゃあどこでWordPressを学ぶか?」っていうと多分ブログが早い。ググれば情報は出てくるんですけど見てわかる問題でも多分ないと思うんですよね 。頭で分かったところで実際動かせなきゃどうにもならないので、それは自分でブログ運営してってやった方が長い目で見ればいいんじゃないかなって思います。
イバライターの紹介
あとはやっぱりイバライターは皆さんプロフェッショナルな方が多いので、困った時に「助けて!」って言ったら誰かしら返事してくれるのはすごいありがたいですね。
イバライターってちょっと変わってるのがメンバーで昔パソコンの修理やってた人とか今パソコン教室でやってる方とかがいるので、WordPressのちょっとしたエラーやパソコンのトラブルとかにも多少対応できるんですよね。
僕もこの間パソコンの動きが悪くなった時があってイバライターでちょっと相談に乗ってもらったのがあったりするので、なんか困ったら質問を投げとけば誰か答えてくれるみたいなところです。
僕も何かあったら自分でもなんか質問してました。僕運営なんですけどね(笑)
でもりょうたさんも困ったらいつもいろんな情報をあげてくれて、常に新鮮な情報が手に入りますね。
僕もブログの情報は何かしら見てるというかパソコン開いたらTwitterは開きっぱなしなので、Twitterでいろんなブロガーの方をフォローしてると情報が入ってきて、イバライターで使えそうかなっていう情報はとりあえずイバライターにってところはあるので。
ありがたいです。最近はSNSの情報とかも共有していただいて、インスタとかわからないのですごいありがたいです。
僕が運営に変わってからSNSの情報も増やしたんですよね。ライターの募集をTwitterとかでやってる話はあったんですけど、実際多いのでライターの方は余裕があればTwitterなどのSNSをやるのは僕はオススメだと思います。
単純に情報を得られますし、Twitterなら大体いつ見てもライターを募集してるので。もちろん応募して受かるかは保証できないですけど。SNSを見てるだけでも情報は得られる。
あとはライターって書く仕事なんでアウトプットは絶対するんですよね。
アウトプットの練習としてTwitterとかFacebookでもいいと思うんですけど、何か発信する媒体はSNSで1個どれでもいいと思うのであるといいかなと思います。
自分が活動したいジャンルによって、インスタが向いてるかTwitter向いてる方とnote向いてる方ってそれぞれ違うけどやっぱりSNSで知ってもらうってことが大事かもしれないですね。
そうですね。
SNS で知ってもらって、SNS経由で「ライターやってくれませんか?」って依頼を受けるケースもあるそうなので、そういう点でもいいと思いますね。
ライターは楽と思われがちだけどそんなことはない
そういうことでライターは人数増えてるのと副業として人気なんで楽って思われがちなんですけど、我々二人とも経験者として「そんなことないよ!」ってとこですよね?(笑)
普段寡黙な作業なので人が恋しくなったりとか、下手したら一日パソコンの前から動かないから運動不足になったりとかやっぱ頭を使う脳みそが糖分を欲してるって間食しすぎて体重増えるとかありませんか?私だけですか?(笑)
でも運動不足とかパソコンに張り付くのはすごいわかります。僕も締め切りが迫ってたときは1日パソコンに向き合っているわけで。
あとやっぱり孤独感を感じやすいところもあるので、孤独感に耐えられるメンタルも必要なのかなって思いました。
それはありますね。やっぱりライターやってる人って共感してくれる人がいないので、そういう仲間がすごい大事だなと思います。
だからイバライターもそうですしライターのコミュニティも増えてるのでコミュニティに入っておいた方が仲間もいてメンタルの安定につながるのかなと思いますね。
それはありますね。こんな案件が飛んできたんだけど書けないんだよとかねありますよね。
将来的にはイバライターの中でライターの仕事を回すなどのイメージはあります。
イバライターもブロガーメインではあるんですけど、ライターの経験者もいるので将来的にはライターとかデザインができる人とか。ブログやってるのが条件ですけど、イバライター内で仕事回せるのもいいのかなというイメージはあります。
そうですね。需要は増えてますよね。
という感じで本当にライターはうかつにやらない方がいいっていうか思ってるより大変だっていうことがご理解いただければと思います。
以上で今日はイバライターのYouTubeチャンネルで「Webライターは大変だよ」みたいな話をしたので、これからWebライターをお考えの方はその辺を気をつけてやっていただければと思います。
ブロガーの方はぜひイバライターに入ってもらえると一緒に頑張れると思いますし、ライターに関するコンテンツも使っているのでブロガーをやっていくけどライターもちょっと興味ある方もオススメできると思うのでもご縁があればイバライターに入ってもらえればと思うのでよろしくお願いします。
つばささんありがとうございました。