こんにちは、りょうた(@nr880622)です。
以前の記事で去年受けたビオトープ管理士という資格に関しての記事を書きました。
▼ビオトープ管理士試験2級直前。難易度や出題内容をまとめてみた
そして去年僕がもう一つ受けたのがエコ検定(環境社会検定試験)
環境問題について広く触れた資格試験なので、一通りのことをしっかり勉強できます。
特に
- 環境問題に興味があり勉強したい
- 環境問題(生物)関連の資格を取りたい
という方には、オススメの資格です。
目次
エコ検定って、どんな試験?
エコ検定とは?
世界的な環境意識の高まりにともない、多くの製品やサービスが環境を意識したものに変わってきています。企業においても、ビジネスと環境の相関を的確に説明できる人材の育成が欠かせないものとなっています。eco検定は、複雑・多様化する環境問題を幅広く体系的に身に付く「環境教育の入門編」として、幅広い業種・職種の方に活用いただいています。
いろんな企業が環境問題に気をつけ始めているので、それに伴って環境問題に関する様々な知識に関する試験です。
試験をやってみた感じでは、環境問題について広く扱っている印象です。
位置づけとしては、「環境問題の入門編」といった所でしょうか。
合格率。割と高め
僕が受けた時(2016年7月)で合格率は70.7%と少し高め。
例年の合格率は回によって少し変動はしますが、低くても50%は切らない印象。
例年は50~60%前後です。
受験資格・受験料
受験資格は特になしで誰でも受けることが出来ます。
受験者の年齢や職業もかなり幅広いです。
僕が行った試験会場も、年齢に関してはまんべんなくいました。
受験料は5400円。
難易度。専門性はあまりない
エコ検定は特に専門性はないので、そこまで難しくないです。
環境問題について、広く浅く出題されているので1つ1つの問題はそこまで難しいことも聞きません。
過去問から大きくかけ離れたことが出題されることもそんなにないので、過去問が解ければそれほど問題ありません。
試験形式・合格点
所要時間2時間で、全問マークシート。
100点満点で、合格点は70点以上。
試験会場。全都道府県に会場はある
全都道府県に会場があり、大半の都道府県で複数の会場があるので、そこまで遠出する必要もないかと思われます。
ちなみに茨城県で5か所(水戸、土浦、古河、石岡、筑西)あります。
試験内容。公式テキストに沿ってまんべんなく
基本的にはエコ検定の公式テキストに準拠する形で出題されています。
特殊な問題(時事問題など)を除いて、ほぼすべての問題がこのテキストから出題されると思っていいです。
次にあげる様なカテゴリーはありますが、複数にまたがるものもあります。
地球を知る
主に、大気や水、生態系。
加えて人口問題、食糧需給、資源など社会に関するものなど。
環境問題を知る
ここが量が一番多い所で、温暖化、生物多様性、オゾン層など環境問題そのものに関する事。
高校や大学で環境問題を勉強していれば、レベルはそれほど変わらないです。
持続可能な社会に向けたアプローチ
ここは少し趣向が変わって、環境問題対策に関する考えなど、学校の社会科(地理)の授業で習いそうなことが出てくる。
少し文系色が強め。
各主体の役割・活動
パブリックセクター(国際機関、政府、自治体など)、企業、個人、NPOなどがそれぞれどのように環境問題に対して取り組んでいくかに関する問題。
こちらも文系色が強め。
エコ検定の勉強方法。とにかく過去問をやりこむ
過去問第一!+テキスト
とにかく過去問をやるに尽きます。
理系の方で環境問題を専攻した人は、その辺も予備知識として充分に使えるでしょう。
本番でひねった問題が出されることはほとんどないので、過去問を繰り返しやるだけで充分効果があります。
演習を繰り返すことで、出題されやすい所・出題されにくい所もわかってきます。
加えて公式テキストもあると、教科書代わりになって最高です。
さらに検索エンジンでgooというのがありますが、そのサイトの中に「緑のgoo」というページがあり、エコ検定に関するページもあります。
市販の過去問だと直近1,2年分しかありませんが、緑のgooであればさらに昔の過去問に挑戦できます。
ただ図や表については表示されない(文字だけ)なので、図表入りの問題については過去問を買っておいた方が良いです。
独学 or 通信講座?
通信講座などでお金を払って(数千円くらい)勉強をするやり方もありますが、大学に行くくらいの学力があれば独学で合格は可能です。
基本的に公式テキストと過去問でOK。
特に理系出身であれば環境問題については大学などで触れるので、そのまま予備知識として使えます。
勉強期間
eco検定合格者にアンケート調査を実施したところ、「2ヶ月以内」という回答が71.4%に上っています。
学習方法は、公式テキストを読み込んだ後、仕上げに問題集で予行演習というパターンが多いようです。
僕の場合で2ヶ月くらいでしたが、やはり半数以上が「2か月以内」だそうです。
このくらいの期間なら手軽に勉強できますね。
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実際の試験の問題形式
試験内容で大きく4つの分野を紹介しましたが、実際出題されるときはこれらが合わさって出題されたりもしています。
過去問についてはHPにも少し載っています。
第1問。文が正しいか間違っているか
10問あって、文章が書いてありそれが正しければ①、間違っていれば②をマークする正誤問題。
割と基礎的な事を聞く問題が多いので、確実に正解しておきたいところ。
1問1点。
第2問。文の空欄にあてはまるものを選ぶ
図・グラフと長文が書いてあり、文中の空欄に当てはまる言葉・数字を選択しマークする問題。
1つ5問が2つあります。
それぞれ温暖化、オゾン層など1つの環境問題にスポットを当てている場合が多い。
第3問。あてはまる用語を選ぶ
ある用語について説明した文章が書いてあって、それにあてはまる用語を4つのうちから一つ選ぶ問題。
1問1点で10問。
ここも暗記でどうにかなるので、確実に正解したいところ。
第4問。長文の空欄にあてはまるものを選ぶ
第2問と同じく、ある環境問題についての長文があり空欄にあてはまる語句・数字をマークする問題。
こちらは10問あります。
第5問。間違って説明しているものを選ぶ
ある用語について説明した文章が4つあり、1つだけ間違っている(不適切な)文章があるので、それをマークする問題。
適切な文章を選ばないように注意しましょう。
1問2点で5問あります。
ここは、少し難しい印象なので、用語についてしっかり理解する必要があります。
第6問。空欄にあてはまる用語を選ぶ
短文があり、空欄が1か所あるので、そこにあてはまる用語をマークする問題。
1問1点で10問。
第7問。文中の下線部について適切なものを選ぶ
長文があり、下線が5か所引いてあります。
それぞれについて適切な文章・用語を選びマークする問題(3択)。
1問2点で5問。
第8問。用語について適切に説明したものを選ぶ
1つ用語が書いてあって、それについて適切に説明した文章を一つ選びマークする問題。
1問1点で10問。
第9問。長文の空欄にあてはまる用語を選ぶ
第4問と同じ感じで長文の空欄に当てはまる語句・数字を選びマークする問題。
1問1点で10問。
第10問。間違って説明しているものを選ぶ
第5問と同じくある用語について説明した問題で間違っているものを選ぶ問題。
1問2点で5問。
エコ検定に合格した後
試験に合格した場合は合格証(カード)がもらえる
合格すると、「エコピープル」というものに任命されます。
(合格者のみエコピープルの会員カードが届く)
合格発表の日に郵送されますが、このカードが入っていれば合格です。
エコピープルは合格者のみが無料で登録できて、登録することで環境問題関連のセミナーや交流会の案内がエコピープル限定で届きます。
より環境問題について勉強したい方・極めたい方にとってはうってつけです。
2018年12月追記:2018年12月の試験から紙での合格通知の郵送がなくなり、WEB上での通知になりました
就職に役立つ
環境問題に関してはいろんな分野の企業が関心を持っていてハローワークでも言われましたが、けっこう企業側の食いつきは良いようです。
特に製造業や建設業は仕事内容が環境問題にも関係してきますし、CSR活動やISO14001活動に力を入れている企業も環境問題には力を入れている所は多いので、エコ検定も注目されています。
「環境問題に関する資格を取りたい!」と考えている方は、まずはエコ検定を取りましょう。
ただし、そこまで専門的な内容ではないので、本腰を入れて環境問題について勉強したい方はビオトープ管理士など別の資格試験も受けることをオススメします。
環境問題を勉強したい人はまずエコ検定
いかがだったでしょうか?
エコ検定は、毎年7月と12月に実施されています。
申し込みはネットでも受け付けています。
環境問題についての資格と言うと、まずはエコ検定。
環境問題に興味がある、仕事などの活動で環境問題に解決に貢献したい方はぜひエコ検定を受けてみましょう!