著者:長池涼太(ブラック企業研究家/社会教育士)
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2026年11月7日に茨城県水戸市の私立茨城高等学校の1学年の保護者向けの学年委員会において開催された講演会にブラック企業研究家・社会教育士として登壇してきました。

ブラック企業研究家/社会教育士
長池 涼太
ブラック企業で過労死寸前の長時間労働やパワハラを経験。その経験をもとに社会教育士として大学等の教育機関で、ブラック企業の実態や壊されたキャリアの再生方法等をキャリア教育の一環として伝える。
高校1年生の保護者向けの講演会

これまで茨城大学の労働法の授業のように学生に向けた授業の中でブラック企業、キャリアの話をする機会はありました。
その中で今回は保護者向けという初めての試みでした。今回会場になった茨城高校は県内有数の進学校で東京大学や京都大学への合格者も輩出しています。
受験のノウハウよりも進路の選び方やお金の話
僕の講演会の後に卒業生による入試や大学生活に関する話もあったので、受験のノウハウの話はあまりせず僕からは文系、理系や志望校、学部などを選ぶポイント、メイントピックとして学費や大学生活にかかるお金、奨学金などの話をしました。

特に学費に関しては国公立大も安いとはいえ年間数十万円かかりますし、私立大ともなると100万円を超えるのが普通です。加えて県外の大学に行くなどで一人暮らしをするとなると家賃や食費などの生活費、仕送りなどプラスアルファでかかるお金も出てきます。
特に奨学金はやっかいで、よくある「貸与型」だと卒業後に給料からやりくりして返済しなければいけなくなります。月々の返済額は人にもよりますが、塾講師時代の僕だと手取り18万円のうち2万3千円を毎月の返済に充てていました。手取りの1割以上です。

僕は実家暮らしのためまだ何とかなりましたが、これで一人暮らしだったら生活していくのがやっと貯金もまともにできなかったと思います。保護者の皆様にはぜひただ大学に行くだけでなく、奨学金を借りた場合は卒業後の返済まで考えて奨学金を活用して欲しいと思います。
保護者のあり方
僕は昔塾講師をやっていたり、今も教育活動に携わる中でいろんな保護者を見てきました。その中で一部ではありますが、過干渉な親であったり、逆にネグレクト気味な親なども見てきました。
個人的には特に過干渉気味な親は今も昔も時々見る印象で大学選び一つとってもアレコレ言ってくる親もいます。場合によっては就職先に過剰に口を出す親もいます。でも、忘れてはいけないのは進学する、就職するのはあくまで「子」の方です。
親としてあるべき姿は過剰にアレコレ言うよりも、伴走したり見守るようなイメージが良いと思います。その上で子供から相談等あればアドバイスなどすれば良いでしょう。
講演の引き出しが増えた

これまでブラック企業研究家としてブラック企業や労働問題をテーマにした講演登壇はやってきましたが、今回は学生ではなく保護者向けという初めてのパターンでした。ただ、実際に登壇する中で学生が適切な進路をたどる上では保護者・家族の協力も必要不可欠と感じました。
今回はブラック企業やキャリアに関する話は少なめでしたが、大人になって適切なキャリアを歩むための基礎は高校などの学生時代にかかっていると考えています。
今回の講演が参加した保護者のお子様の進学やその後のキャリアに何か良い影響があれば幸いです。


