退職代行モームリ講演会「退職代行業者が伝えるブラック企業の見分け方」

著者:長池涼太(ブラック企業研究家)

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6月24日に退職代行モームリ(株式会社アルバトロス)の代表取締役谷本慎二さんによる講演会がありました。

大学のゼミ内の企画でしたが、僕も昨年茨城大学で授業をした縁もあり担当の松井良和講師にご招待いただきゲストとして参加してきました。

全国的にも珍しい?退職代行による大学での講演

昨年僕が労働法の授業でもお世話になった茨城大学人文社会科学部法律経済学科の松井良和講師の労働法ゼミの企画として今回の講演会は開催されました。

りょうた
りょうた

以下は講演会を終えての松井講師の所感のポストです。

退職代行の業者が本格的に出てきたのが2010年代後半と言われており、歴史にしてまだ数年。退職代行自体の歴史もまだ浅いため今回のような退職代行による講演もまだまだ珍しいです。しかもこれから就職をひかえている大学生相手ともなるとなおさら珍しいです。

全国的に見ても退職代行業者による大学等での講演は非常に珍しいですね。

なお今回の講演については、株式会社アルバトロス(退職代行モームリ)のホームページにも掲載されています。

りょうた
りょうた

さらに当日は取材も入り、水戸経済新聞でも今回の講演会は記事になりました。

講演会の内容

退職代行モームリ講演会

退職代行業者伝えるブラック企業の見分け方」と題して、大学生に退職代行をベースにブラック企業について伝えるような内容でした。

モームリのXでも実際にあったブラック企業とのやり取りを掲載していますが、世の中には嘘みたいなブラック企業もいます。退職代行の立場で実際にブラック企業と対峙した経験は大きいですね。

退職代行モームリの講演会

サービス業や製造業が特に退職代行の利用が多いそうですが、僕が独自にとっているブラック企業の統計でも製造業はトップクラスの多いので何かしらブラックになりやすい土壌などがありそうですね。都道府県別では茨城県は11位でしたが、この辺は人口に比例するだけで特に特定の都道府県が特別多いなどはないとのことでした。

退職代行モームリの講演会

また、実際の退職代行の利用者からの会社に非があるパターンの退職理由も紹介されました。求人票でうそをつく、そもそも給料が最低賃金にも満たないレベル、セクハラなどハラスメントにあたる言動を受けるなど様々なひどい目に遭っています。

労働者側ができること・やること

退職代行モームリ講演会

ブラック企業・労働問題において会社側が悪いのは明確ですが、実際問題会社側だけに変化を期待するのも難しい部分はあります。僕もブラック企業に勤めた経験はありますが、会社ってそうすぐには変わりませんからね。

でも自分を変えるのはすぐできるはずです。

そんな中で谷本さんからは会社選びのポイントも解説していました。例えば僕も勤めた塾業界は子ども・親を相手にするため、唐突な保護者対応などイレギュラー名ことが発生することも多々あります。また、冬など入試が近くなるとどうしても仕事量・労働時間が延びるため長時間労働になりやすい側面もあります。

もちろん過労死するまで働くのは良くないですが、多少なりとも労働時間が延びやすいことを考えると塾業界へ就職する際は多少労働時間が長め名ことは覚悟した方が良いかもしれません。

このように業界ごとに様々な事情や特色もあるため、後々揉めるくらいなら就職する段階で就職する業界の知識はつけておくといいそうです。

講演会の所感

昨年僕が同じく茨城大学でブラック企業の授業をした時も感じましたが、大学生にブラック企業など会社の負の側面を伝える機会ってなかなかありません

どうしても学生に会社、キャリアのことを話すなどキャリア教育の場になると、出世ややりがいなどいわゆる「キラキラした」側面ばかりが取り上げられます。もちろんそういうのを伝えるのも重要ではありますが、事実としてブラック企業、労働問題に悩む方も多いです。

ブラック企業に入らないのが一番いいですが、求人票の内容等がそもそも嘘なパターンだと避けるのにも限界はあります。他の退職代行も含めて、退職代行やブラック企業の実態はどんどん広げていってほしいと思います。

退職代行モームリ関連の事業の紹介

退職代行最大手モームリ

退職代行モームリと言えば今や退職代行の最大手。退職代行は100以上あるそうですが、その中でもトップを走っており、今回講演にいらっしゃった谷本さんがまさにそうですが社長が前線に立ってメディアにも出ている点はクリーンな印象があって良いと思います。

退職代行への批判もSNSでは多いですが、ブラック企業経験者としては退職代行はセーフティーネットのような役割を担っているともいえます。ぜひ退職したいけど怖くてできない、退職を伝える気力すらないなどの方は最悪の事態を招く前に退職代行を頼ってほしいです。

退職代行を使わず自分で退職を伝える「セルフ退職ムリサポ!」

また最近では「セルフ退職ムリサポ!」という事業も立ち上がりました。こちらは「退職代行のいらない円満退職を」と掲げている通り、あくまで退職の意思を自分で伝えることとしています。

今まで4万件の退職を確定させてきた退職代行モームリがノウハウを駆使し、自分で退職を確定させるお手伝いをさせて頂きます。
また、顧問弁護士監修の各種総務書類のフォーマットを用意しているため、退職に付随する有休消化、退職金、退職後必要書類なども取得して退職ができます。
当社の指示通りの対応を行って頂ければ、確実に退職が可能となります。

セルフ退職ムリサポ!

僕も経験ありますが、退職って退職願・退職届など必要な書類があって実は自力でやるとわからないことも多かったりします。その点ムリサポではこの手の手続きに関わる各種処理のフォーマットがあるので会社の辞め方がわからないような人でもちゃんと手続きを踏んで退職できます。

そのまま転職サイトも活用「アルバトロス転職」

そして退職代行は辞めて終わりではありません。会社を辞めたとしても金銭面のこともありますし、いずれ転職などする必要はあります。ほとんどの退職代行はあくまで「退職」をゴールにしているためその後の転職活動等は自力でやらなければいけません。

その点でモームリの母体の株式会社アルバトロスでは「アルバトロス転職」というサービスも用意しています。求人数が多い(15万件以上)のもそうですが、退職代行事業のデータを活かして退職代行を利用された企業のデータを開示している点もポイントです。

当社では退職代行を利用された企業、またサービス利用者の利用理由等をヒアリングし、データベース化しています。
当社から応募した企業の退職代行利用データは無償で開示します!

アルバトロス転職

もちろん退職代行を使われた企業のすべてがブラック企業・悪ではないですが、退職代行を使わざるを得ないくらい追い込まれるケースもあることから、転職サービスながらブラック企業を避けられる、扱っていない点は意外と他の転職サイトにはないポイントです。

モームリプラス

モームリプラス

年間2万件以上の退職を手掛ける『退職代行モームリ』には、日々多くの退職データが蓄積されています。MOMURI+(モームリプラス)は、その膨大なデータを活用し、企業・労働者に向けて離職率の低下のためにコンサルティングを行います。

MOMURI+(モームリプラス)

またモームリプラスというサービスでは労働者向けには退職代行を使われた企業データの開示、企業向けには退職代行のデータをもとにした離職率低下のサービスを行っています。

労働者もそうですが、やはり企業が変わっていくのは必須です。そんな中でモームリでは単に退職代行で労働者の退職を促すだけでなく、退職代行を使われないようないい職場を作ろうとする気持ちも伝わってきます。

まとめ

退職代行はSNSなどでいろいろ言われていたり賛否両論ではありますが、僕は退職代行は必要だと思います。もちろん退職代行を使わずに辞められればそれが一番いいと思いますが、残念ながら使わざるを得ない状況まで追い込まれている人もいますからね。

ブラック企業研究家として、ブラック企業で悩んでいる人が一人でも多く退職代行を通じて救われればと思います。

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